元イタリア代表監督のマルチェロ・リッピ氏が22日、自身のキャリアを描いたドキュメンタリー映画の記者会見に出席した際、過去のエピソードなどを明かした。イタリア紙『トゥットスポルト』が伝えている。
2006年にアレッサンドロ・デル・ピエロやフランチェスコ・トッティら豪華メンバーを擁したイタリア代表を率いてドイツ・ワールドカップ(W杯)を制したリッピ氏。75歳のイタリア人指揮官は、近年、2大会連続でW杯出場を逃し、人材不足に悩むアッズーリに言及し、見解を示した。
「当時、私が招集できたようなカンピオーネ(王者)たちが現在はいない。しかし、それでも偉大な将来を作り上げることは可能だと確信している。ルチアーノ・スパレッティは並外れた代表監督であるからね」
リッピ氏は、2度にわたってイタリア代表監督を務めた後、2012年に中国行きを決断。広州恒大や中国代表で指揮を執った。かつてユヴェントスで5度のスクデット獲得など数々のタイトルを手にした指揮官は、昨夏に巨額のオファーと引き換えに、イタリア代表監督を辞任してサウジアラビア行きを選んだロベルト・マンチーニと自身を重ね合わせた。
「私はイタリアのクラブで獲得したタイトルに満足していた。そこで中国から舞い込んだかつて見たことのないような金額のオファーを受け入れることを決めたんだ。だからサウジアラビアへ行くためにイタリアに別れを告げたマンチーニについてコメントを求められると、私は何も言えない」
さらに元ユヴェントス指揮官は、教え子のデル・ピエロとトッティの比較について自身の考えを語った。
「なぜ無理に2人を比較しなければならないのか理解できない。私はそれぞれを中心にチーム(ユーヴェやイタリア代表)を作り、満足できた。どちらが強いかなんて言うことに何の意味があるのか。例えば、(リオネル)メッシと(ジネディーヌ)ジダンは別の時代の選手だが、前者は何度もバロンドールを受賞して間違いなく時代を刻んだ。それは後者についても同じだ。ジダンは私と一緒にユーヴェで数多くのタイトルを獲得したが、彼はW杯で優勝しなくて幸いだった。なぜなら代わりに我々が優勝したからね」


