現地時間20日、UEFAネーションズリーグ(UNL)はグループA準々決勝ファーストレグが行われ、イタリア代表とドイツ代表が対戦した。
サン・シーロでドイツを迎え撃つイタリアは、代表を離脱したレテギに代わってケーンとラスパドーリをトップで起用。トナーリ、バレッラ、ロヴェッラの中盤に、ウイングバックは右にポリターノ、左にウドジェが起用された。
一方、ハヴァーツとヴィルツを負傷で欠くドイツはブルカルトがトップに入り、2列目にはムシアラ、サネ、そして約4年半ぶりの招集となったアミリを起用。中盤の底は同じく復帰のゴレツカとグロスが起用され、キャプテンマークを巻くキミッヒは右サイドバックに入った。
立ち上がりからボールを保持したのはドイツだが、先手を取ったのはホームのイタリア。9分、右サイドでサイドチェンジを受けたバレッラがエリア内右にパスを送ると、抜け出したポリターノが折り返す。これは戻ったターが触ってファーサイドに流れるが、ここに走り込んだトナーリがフリーで押し込み、イタリアが先制する。
ドイツの反撃は15分、右サイドからキミッヒが入れたクロスをゴール前に飛び込んだゴレツカが頭で合わせる。しかし、これはゴール上へとわずかに外れた。
ボール保持で上回るドイツだが、イタリアの守備を前になかなかシュートまで持ち込めず、逆にカウンターからゴール前まで迫られる。30分、CKのこぼれ球をトナーリが狙うと、強烈なシュートが枠を捉えるがGKバウマンがしっかりと反応してはじき返した。さらに32分、ポリターノのダイレクトパスに抜け出したケーンがエリア内右から強烈なシュートを放つ。しかし、ここもGKバウマンが反応しゴール上へとはじき出した。
1点を追うドイツは後半、ブルカルトとラウムに代えてクラインディエンストとシュロッターベックを投入。すると開始わずか4分、キミッヒが右サイドから入れたクロスを、ゴール前でフリーとなっていたクラインディエンストが頭で叩きつけ、ドイツが試合を振り出しに戻した。
追いつかれたイタリアは64分、ロヴェッラとポリターノに代えてリッチとベッラノーバを投入。ドイツも66分にアミリを下げてルウェリングを投入し逆転を狙う。
すると67分、左サイドに開いてボールを受けたトナーリがエリア内左にパスを通すと、走り込んだラスパドーリがGKバウマンとの1対1を迎える。しかし、右足で丁寧に狙ったシュートはバウマンが開いた足でブロックした。
次の1点が決まったのは76分、キミッヒの左CKをニアサイドに飛び込んだゴレツカがボールの勢いを殺さないように頭で触ると、これがゴール右へと吸い込まれ、ドイツが逆転に成功する。
逆転したドイツは82分、サネに代えてアデイエミを投入。イタリアも83分にケーンとバレッラを下げてルッカとフラッテージを投入し勝負に出る。
追いつきたいイタリアは71分に投入されたマルディーニが強烈なシュートを放つも、GKバウマンは破れず。アディショナルタイムの4分間ではカラフィオーリがひざを痛め、トナーリも足をつるなど満身創痍となったイタリアが追いつくことは叶わず、逃げ切ったドイツが敵地で先勝した。
準決勝進出を懸けたセカンドレグは23日にドイツで行われる。
■試合結果
イタリア 1-2 ドイツ
■得点者
イタリア:トナーリ(9分)
ドイツ:クラインディエンスト(49分)、ゴレツカ(76分)
