Gianluigi-Buffon(C)GettyImages

ブッフォン、トナーリら賭博違反に持論「スポーツ中継はこの種の広告でいっぱい」

イタリアのレジェンドであるジャンルイジ・ブッフォン氏は、賭博違反で処分を受けたサンドロ・トナーリと二コロ・ファジョーリを擁護している。

2023年夏にミランからニューカッスルに移籍したトナーリは、ミラン所属時に自身がプレーをした試合で賭けをしたことで10カ月の謹慎処分を受けた。また、ユヴェントスのファジョーリも違法なプラットフォームで賭けを行ったとして7カ月の出場停止と12500ユーロ(約195万円)の罰金処分を受けている。

イタリア代表の将来を担うと期待される2選手のスキャンダルについて、昨夏に引退したばかりのブッフォン氏が『Corriere della Sera』のインタビューで言及。システム的な問題点に加え、賭博がいかに社会に深く浸透しているかを強調した。

「これは非常にデリケートな問題だが、私は犯罪かどうかの区別をしないことは間違っていると思う。賭博そのものは犯罪ではない。スタジアムやスポーツ中継はこの種の広告でいっぱいだし、国家もギャンブルを奨励している。サッカー選手がサッカーに賭ければ罰せられることは当然だが、サッカーではなくバレーボールやバスケットボール、ドッグレースに賭けたとしたら、罪には問われないだろう」

「そして人々がギャンブルについて語るとき、悪い印象を持たれるが、これも要点から外れている。ギャンブルはいくら費やすという問題ではなく、ギャンブルに費やす時間が問題なんだ。これは子供達に説明しなければならないことだが、アプリの前で何時間も費やして1ユーロを継続的に賭ければOKというわけではない。一方で1回で100万ドル使えば、それはギャンブラーで愚か者だと言えてしまう。だが、本質的な問題はそこじゃない。この病気は中毒、依存症、つまり人が何かすることの継続性から生じているんだ」

ブッフォン氏自身も、現役時代に賭博スキャンダルに巻き込まれた経験がある。今回の件について、自身の思いを口にした。

「動機が何であるかをよく知らずに、異常なまでに表面だけで判断する偏屈者が好きではない。何も罪を犯してないのに、泥を塗られたという経験は私にもある。物事が片付くと、当事者に対し説明や謝罪を忘れ、レッテルを貼ったままにする。私はそれは大きな間違いだと思うよ」

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