Ben Dumigan Ireland U16 2024(C)Getty Images

16歳で無念の現役引退…U-17アイルランド代表DF、移籍前のメディカルチェックで心臓病が発覚

U-17アイルランド代表DFベン・ダミガンは心臓の問題により、プロサッカー選手としてのキャリアを諦めることになった。所属クラブのコーク・シティFCが発表した。

2023年にコーク下部組織に加入し、昨年には15歳でU-17アイルランド代表でデビューを果たしていたダミガン。期待のタレントは16歳の誕生日を迎えた今年1月にホッフェンハイム(ドイツ)のU-19チームに加入する予定だった。

しかし、ダミガンは移籍前のメディカルチェックで、肥大型心筋症(HCM)が判明。コークが8日に発表した声明によると、「HCMは心臓の一部が肥大する心血管疾患であり、ベンは健康で長生きし、様々な適度な運動を楽しめる可能性はほかの人々と同じように可能であるものの、競技サッカーが心臓に与えるストレスは、致命的な不整脈を引き起こすリスクを高める」と報告した。

ダミガンは声明で「こんな若さで競技サッカーからの引退を発表しなくてはならないというのは、想像もしていませんでした。診断の結果は衝撃だったし、この数週間は非常に困難でした」とコメント。「もう二度とサッカーはできませんが、この診断によって、命が救われたことに感謝しています」と続け、友人や家族、コーク・シティ、ライアム・キアニー氏(アカデミー・チーフ)に加え、ホッフェンハイムにも感謝の意を示した。

なお、キアニー氏は「ベンのフットボーラーとしての才能は、我々とともに過ごした時間の中で誰の目にも明らかであり、国際試合に招集されたことや、ホッフェンハイムのような格式あるクラブへの移籍が目前だったことにも表れていた」と言及。「彼が現役生活を終えることになった今、我々は全力で彼を支え、この人生の大きな転換期に適応できるよう、可能な限りのサポートを続けていくつもりだ」と誓った。

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