インテルOBのニコラ・ベルティ氏が、23日付のイタリア紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』のインタビューに応じ、古巣について自身の見解を示した。
インテルは今夏、守備の要であるDFミラン・シュクリニアルの放出を検討。だが獲得に乗り出したパリ・サンジェルマン(PSG)の6500万ユーロ(約89億円)のオファーに難色を示し、売却を見送った。ベルティ氏は古巣の判断を評価している。
「ミランに触れてはならない。彼に関して間違っていることは、名前だけなんだ。彼の実力もそうだし、3年間にわたって(サミル)ハンダノヴィッチを支えてきた3バックは重要だ。インテルは主役を演じ続けたいのであれば、シュクリニアル、(ステファン)デ・フライ、(アレッサンドロ)バストーニなしには考えられない」
当初、シュクリニアルの代役として、昨シーズンのセリエA最強DFグレイソン・ブレーメルがリストアップされていたが、元トリノDFはライバルのユヴェントスへ移籍した。インテルOBはこれについて、「シュクリニアルが残留するのであれば、ブレーメルはトリノの山にキノコ狩りへ行ったって構わないだろう」とコメントした。
インテルでは現在、モンツァへ移籍したDFアンドレア・ラノッキアの後釜として、ドルトムントの27歳のスイス代表DFマヌエル・アカンジやラツィオの34歳DFフランチェスコ・アチェルビらを検討している。
「私が選ぶならスイス人DFだね。アカンジは強い上、アチェルビよりもかなり若いからね。その点では、(トレヴォー)チャロバーも良いだろう。アカンジはドルトでも代表でも常にプレーしていて安定している。それに国際舞台での経験もある。それにスイスと言えば、イタリアのワールドカップ行きを阻んだ相手だ。インテルで3バックのレギュラーにはなれないかもしれないが、わずかに及ばない程度と言えるだろう」
さらにベルティ氏は、実力が拮抗する今シーズンのスクデット争いについても見解を示した。
「ほぼ同レベルの5チームが競うため、今年は本当に魅力的なリーグ戦になるだろう。その5チームとは、インテル、ユヴェントス、ミラン、ナポリ、ローマのことだ。それからアタランタやフィオレンティーナ、ラツィオも続く。したがって今週末に(スタディオ)オリンピコで予定されているラツィオ戦など、直接対決がさらに重要になるはずだ」