インテルのスティーヴン・チャン会長は、アントニオ・コンテ監督が退任に至った理由について説明した。
2019年夏にインテルの新指揮官に就任したコンテ監督。そして今シーズン、クラブの悲願であった2010年以来11年ぶりのセリエA優勝にチームを導いた。しかし、セリエA最終節の数日後、51歳のイタリア人指揮官が突如として退任することが決まり、その背景には首脳陣との方向性の違いがあったのではないかと報じられた。
そんな中、チャン会長はイタリア『ガゼッタ・デッロ・スポルト』で、前任者のコンテ監督について「インテルを引き継いだ最初の瞬間から、コンテが私たちのプロジェクトに最適なコーチだと考えていた。そして2年前、私たちはついに彼の招聘に成功した」と話し、電撃退任の理由を明らかにした。
「コンテが勝利を手にできるコーチであると確信していた。このことが過去2年間で彼とチームへの投資に動かされた理由だ。昨夏は、パンデミックにより私たちの収益に大きな影響を与えたが、優勝できると確信して彼とともに歩んできた。これは正しい判断だった」
「しかし今、私たちはコストを削減し、リスクを抑えなくてはならない。もちろん、これは移籍戦略にも影響を与えている。この状況に関する私たちの異なる考えが別れの原因となった。彼にとって重要ではないことがクラブにとって重要なことであり、その逆もしかり。コンテはトップコーチだが、会長として私はクラブの堅実さを考えなくてはいけない」
なお、インテルはコンテ監督の後任として、ラツィオを指揮していたシモーネ・インザーギ監督の招聘に成功している。
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