元インテル会長のマッシモ・モラッティ氏が、27日付のイタリア紙『リーベロ』のインタビューに応じ、シモーネ・インザーギ率いる古巣や過去のエピソードなどを語った。
かつてジョゼ・モウリーニョ指揮下の2010年に、トリプレーテ(国内リーグ&カップ戦およびチャンピオンズリーグの3冠)を達成するなど、インテル黄金期を築いたモラッティ氏。現在79歳の元インテル会長が、セリエA王者のミラノ・ダービー敗戦(1-2)を振り返った。
「ダービーで負けることは予想していなかった。だがミランは勝利にふさわしかったと言える。しかし、この敗戦はインテルにとってもポジティブな価値をもたらすだろう。シーズン序盤にポイントをいくつか取りこぼすことはそれほど重大ではない。こうした敗戦は、チームを一定レベルに引き上げるために、どんなメンタリティが適切であるのかを思い出させてくれるものになる」
「カルチョとはリスクがあり、予測不可能なものだ。ダービーがそれを証明した。しかし私はピッチにおける実力に関して考えを変えていない。選手たちも監督も揃っている。ダービーのわずか数日前に、マンチェスター・シティとのチャンピオンズリーグの一戦で示したばかりだった。落ち込む必要はない。敗戦を教訓とすれば良いのだ」
続いてモラッティ氏は、今シーズンまだ無得点の主将ラウタロ・マルティネスにアドバイスを送った。
「ラウタロは極めて真面目な青年だ。もし私がまだインテルの会長だったら『たまたまの時期で過ぎ去るものなのだから心配しなくてよい。リラックスして自分にできるプレーをすればよい』と伝えただろう。難しく考えると、問題がより大きくなる可能性がある」
インテルで長きにわたって会長を務め、元ブラジル代表FWロナウド氏ら名だたるメンバーを獲得したモラッティ氏。2013年にクラブを売却すると、その後、惜しまれながらインテルを去ったが、当人はクラブを手放すタイミングが遅かったと感じている。
「むしろ売却が遅すぎたと考えている。18年は長いものだ。私はインテルのために、常に最大限、競いたいと思っていた。だから惜しみなくクラブに投資をしていたんだ。しかし現代サッカーは節約運営が求められるだけに、私にとって難しすぎただろうね」
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