Lukaku Inter 2021Getty

インテル、イブラヒモヴィッチ退場のミランに逆転勝利でコッパ・イタリア準決勝へ!エリクセンのFKが決勝弾に

現地時間26日、コッパ・イタリア準々決勝ではインテルとミランによる「ミラノ・ダービー」が行われた。

ミランが首位、インテルが2位と、今シーズンのセリエAでも覇権を争っている両者がコッパ・イタリアのベスト4進出を懸けて対戦。インテルはラウタロ・マルティネス、ハキミ、ヤングらがベンチスタートとなり、アレクシス・サンチェスやペリシッチ、コラロフが先発起用された。一方のミランもドンナルンマ、レビッチ、カスティジェホがベンチに控え、タタルシャヌ、サレマーカーズ、ブラヒム・ディアスが先発している。

立ち上がりから攻守の入れ替わりが激しい展開になる中、先に決定機を作り出したのはミラン。13分、レオンの左クロスをファーサイドのイブラヒモヴィッチが頭で合わせる。さらにこのボールにブラヒム・ディアスが飛び込むも押し込めず、ゴール左へとわずかに外れた。

以下に続く

20分にケアーがトモリとの負傷交代を余儀なくされるアクシデントが発生したミランに対し、インテルが攻勢を強める。24分、エリア内右でダルミアンからのクサビのパスを受けたルカクがロマニョーリを背負ったまま反転して左足を振り抜く。しかし、これはGKタタルシャヌが足を広げてブロックし決定機をしのぐ。

やや守勢に回っていたミランだが、31分にセットプレーのチャンス。こぼれ球をメイテが頭で繋ぐと、ペナルティーエリア内右でボールを受けたイブラヒモヴィッチがキックフェイントでタイミングをずらしてシュートコースを作り、右足をコンパクトに振り抜く。名手ハンダノヴィッチも一歩も動けず、ゴール左へと決まってミランが先制する。

先制を許したインテルは37分、サンチェスのポストプレーからルカク、ビダルとつないでエリア内左で受けたペリシッチが縦に仕掛けて折り返す。ふわりとした柔らかいクロスがゴール前のサンチェスにピタリと合うが、渾身のヘディングはカバーに入ったテオ・エルナンデスがブロックし跳ね返した。

前半終了間際、接触プレーからヒートアップしたルカクと、止めに入ったイブラヒモヴィッチが顔を突き合わせて一触即発のムードになるが、ここは喧嘩両成敗で互いにイエローカードが提示される。これでルカクは勝ち進んだとしても次戦出場停止に。前半終了の笛が鳴っても怒りの収まらないルカクは、ロッカールームへと引き上げる道中でもイブラヒモヴィッチに食って掛かるが、ここはチームメイトが必死に止めて事なきを得た。

後半、1点を追うインテルはダルミアンに代えてハキミを投入。ハキミの入った右サイドを起点にインテルが攻勢に試合を進める中、59分に試合の展開を左右するアクシデントがミランに起こる。中盤でボールを受けたコラロフがドリブルで中央突破を図ると、後ろから追いかけたイブラヒモヴィッチが足をかけて倒してしまう。すると主審はイエローカードを提示し、2枚目の警告でイブラヒモヴィッチが退場処分に。

イブラヒモヴィッチを失い、10人での戦いを余儀なくされたミランは直後にディアスを下げてレビッチを投入。1点をリードしているとはいえ、数的不利となり我慢の展開が続く。

攻勢のインテルは67分、サンチェスのクロスをペリシッチが頭で合わせるも、枠を捉えることはできず。直後にペリシッチに代えてラウタロを投入する。

すると迎えた69分、エリア内右でボールを受けたバレーラの鋭い切り返しに対し、レオンがタックルで滑り込んで倒してしまう。その瞬間に笛は鳴らなかったものの、その後プレーが切れた際にVARでチェックが入り、インテルがPKを獲得。このPKをルカクが豪快に沈め、攻勢のインテルが同点に追いつく。

追いついたインテルが攻勢を強める中、74分に珍しいアクシデントが発生。主審が足を痛め、治療を受けたものの続行不可と判断、控えの第4審判との交代を余儀なくされる。

主審の交代で5分ほど試合が中断。インテルの猛攻をしのぎたいミランは85分にレオンとサレマーカーズを下げてクルニッチとカスティジェホを投入する。90分で逆転したいインテルもブロゾヴィッチを下げてエリクセンを投入し勝負に出る。

89分にはバックパスを奪ったラウタロが決定機を得るも、エリア内右からのシュートはGKタタルシャヌがブロック。さらに90分、ゴール前でのラウタロとのコンビネーションからルカクが決定的なシュートを放つも、至近距離からのシュートは再びGKタタルシャヌがファインセーブで切り抜ける。

アディショナルタイムは10分と表示され、インテルはコラロフに代えてヤングを投入。攻めるインテル、10人で守るミランという構図が続く中、97分にインテルが絶好の位置でFKを獲得する。蹴るのはエリクセン。壁の上を越えて落ちる絶妙なキックに、好守を連発していたタタルシャヌも一歩も動けず、インテルが逆転に成功する。

残り少ない時間で10人のミランに再び追いつく力は残されておらず、インテルが逆転でダービーを制しコッパ・イタリア準決勝進出を決めた。

■試合結果
インテル 2-1 ミラン

■得点者
インテル:ルカク(71分PK)、エリクセン(90+7分)
ミラン:イブラヒモヴィッチ(31分)

▶サッカー観るならDAZNで。1ヶ月間無料トライアルを今すぐ始めよう

【関連記事】

広告