インテルがアントニオ・コンテ監督の続投を発表したほんの数時間後、リオネル・メッシがバルセロナ退団の意思表明という爆弾を落とした。
この2つの発表は、カルチョを追いかける陰謀好きな理論家たちの多くが、常に「今か今か」と待ち受けていたものであった。
インテルがメッシにラブコールを送って契約したがっているというのは公然の秘密だ。ただ、それを実行できるだけの資金をクラブの中国人オーナーが持っているかどうかは、依然として不透明である。
もちろん、メッシが一方的に契約を破棄できれば、たちまち金銭のやりとりは容易になるだろう。とりわけ、メッシの移籍希望の理由が報酬ではなく、勝利を目指す計画の一員になりたいからというのであれば。
Goalしかしながら、インテルのメッシを加入させるという夢は、現実的な提案にはなりえないようだ。ジュゼッペ・マロッタCEOによると、それは「ユートピアを求める幻想」にすぎないという。
13歳のメッシのバルセロナ入りに中心的な役割を果たした代理人、ジョゼップ・マリア・ミンゲラ氏は、背番号10が経済的な理由からインテルに移籍すると信じている。
「イタリアは税金が安い。マンチェスター・シティに友人の(セルヒオ)アグエロや(ペップ)グアルディオラ監督がいるからといって、メッシがイングランドに行くというのは、私はないと思う」
しかし、グアルディオラ監督が以前一緒に仕事をしたことのあるメッシをエティハド・スタジアムに呼びたがっていることは周知の事実であり、2人が再会するほうが、メッシがコンテ監督の下でプレーするというよりもずっと現実味がある。
■コンテ監督には必要ない?
Getty/Goalイタリア人監督は、スターティングイレブンの中にクリスティアン・エリクセンの居場所を見出せずにいる。エリクセンよりも守備に貢献できるとは思えないメッシを、どうしてコンテ監督が起用できるだろうか。
今後数週間においてバルセロナからインテルに誰かが移籍するとしても、コンテ監督がずいぶん前から移籍のターゲットにしていたアルトゥーロ・ビダルのほうが、ずっと可能性が高いだろう。
もちろん、インテルは事態を注視し続けるだろうし、コンテ監督とて、歴代最高選手とも言われる選手の加入を拒否するのは難しいだろう。
しかし、ここで覚えておかなければならない重要なことは、どんなにインテルがメッシと契約したがっているとしても、インテルにメッシは必ずしも必要ないということだ。
■結果を残したコンテの続投は当然
Getty Images監督とクラブの間に問題があることは否めないが、コンテ監督がセリエAの1強体制を打破できるチームを作りつつあることは明らかだ。
あるイタリア人記者はコンテ監督の続投について「常識の問題」と書いている。
インテルが2019-20シーズンを無冠で終わったかもしれないが、インテルはこの1年間で真の成長を遂げた。
インテルはセリエAを2位で終えたが、首位のユヴェントスとの勝ち点差はわずかに1。スクデット獲得を決めた後ユーヴェが失速したことは事実だが、インテルがリーグ優勝まであと少しのところに来ているというのも確かだ。実際、2018-19シーズンは4位で終えており、ユーヴェとの勝ち点差は21も開いていた。
さらに、インテルはリーグ最高のディフェンスを誇り、失点はわずか36だ。インテルより得失点差が大きいのはとてつもない攻撃力を持つアタランタだけである。さらに、ネラッズーリが積みあげた勝ち点(82)は3冠を達成した2009-10シーズン以降で最多である。
指揮官とマロッタの間にはいくつもの意見の対立があり、スポーツディレクターのピエロ・アウシリオは監督が残るなら自分が出て行くと言ったとも報道されていた。だが、注目すべきことに、張康陽会長は全員がハッピーになるよう力を尽くし、インテルは良い方向に向かっている。
コンテ監督は、最初は選手として、後に監督としてユヴェントスと近しい関係にあったが、彼がインテルの最もコアなファンを味方につけようとしてきたことも注目に値する。ウルトラスのグループが掲げたバナーには、「真のインテリスタはコンテ監督の味方だ」とさえ記されていた。
■選手との結束は強い
Gettyコンテは選手たちとフランクにコミュニケーションをとることで知られる。「監督の言葉は心に突き刺さる」と自伝で記したのはアンドレア・ピルロだ。確かに、その人心掌握術は万人向きではない。だが、コンテは、マウロ・イカルディが分断していなくなったロッカーを一つにまとめ上げている。
実際、クラブの若手たちは大きな恩恵を受けている。「監督は真のサッカーを教えてくれるんだ」と感謝しているのは、今季チャンスをつかんだアレッサンドロ・バストーニだ。
また、ニコロ・バレーラは、コンテ監督が彼のメンタルを完全に変えたという。「僕は今、自分のマインドを今までよりずっと多く使っている」と変化があったことを認めている。
一番のサクセスストーリーはロメル・ルカクだろう。インテルでのデビューシーズンに34得点を挙げたが、これはクラブの歴史ではロナウドに匹敵する数字だ。
ヨーロッパリーグ決勝セビージャ戦では、オウンゴールを献上し、失意のルカクだったが、コンテ監督の続投を望んでいたことは間違いない。
■新シーズンは優勝候補に
Getty火曜にヴァレーゼで会長と3時間にわたって話をする前、コンテ監督は選手のみならず、クラブのあらゆるスタッフから、おびただしい数のメッセージを受け取っていた。
『ガゼッタ・デッロ・スポルト』によると、そうした心のこもった応援が、コンテ監督がインテルで始めたことを最後までやり通そうと決意するうえで、重要な役割を果たしたという。さらに、新シーズンは王者ユヴェントスに対してアドバンテージを持って戦うことができる。
ユーヴェはアンドレア・ピルロ新監督の下で新しいプロジェクトを始める。ピルロ新監督は初めての記者会見で、チームと向き合うことを強調。必ずしもタイトル獲得を約束することはなかった。
つまり、すでに安定性を備えているインテルは、2010年以来遠ざかっているスクデット獲得のチャンスが大きくなっているのだ。
そう、インテルにとって、火曜に発表された最大のニュースはメッシがバルセロナを去ることを決めたことではない――。コンテ監督がサン・シーロにい続けるのが決まったことなのである。
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