ナポリの主将FWロレンツォ・インシーニェが26日、イタリアメディア『スカイスポーツ』のインタビューに応じて25日に60歳で亡くなったディエゴ・マラドーナ氏を悼んだ。
かつて1984年にナポリに移籍すると7年間にわたってプレーし、クラブ史上初となるスクデットを始めとして数々のタイトルをもたらした伝説的プレーヤーのマラドーナ氏。ナポリはアルゼンチン出身の英雄の急逝を受け、深い悲しみに包まれている。
26日に本拠地サンパオロで行われたヨーロッパリーグ(EL)リエカ戦においては、スタジアムの外に献花台が設置され、多くのサポーターがろうそくやチームマフラー、シャツなどを供えた。ナポリファンの1人でもある主将インシーニェも試合前に足を運び、マラドーナ時代から用具係を務めるトンマーゾ・スタラーチェ氏とともに花を手向けた。
その後、スタジアム内に戻ったイタリア代表FWはインタビューに応じると、現在の心境を明かしつつ、マラドーナ氏との初めての出会いを振り返った。
「悲しい知らせで言葉を発するのもつらいほどだ。ディエゴは常にナポリ、そしてナポリっ子のために戦ってくれた。僕だけでなく、すべてのナポリっ子にとって、大きな象徴だった。これからも大きな象徴であり続けるだろう。彼と初めて出会った時は感動的だった。彼が何年ぶりかでナポリに戻ってきた時、舞台裏に会いに行ったのだが、人生で最高の夜だったよ」
また、ナポリのファンタジスタはマラドーナ氏が背負っていた背番号10番に言及。「この番号は彼のものであり続けるべきだ。彼は史上最強の選手。その選手がナポリの主将としてプレーしたことを誇りに思う。10番は他の者が袖を通すべきではない」と訴えた。
なお試合開始前には、ナポリの選手全員がマラドーナ氏のユニフォームを身にまとってピッチに立ち、追悼したほか、試合には2-0と快勝。インシーニェも2点目をアシストして勝利に貢献し、天国のレジェンドに捧げた。
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