元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタのヴィッセル神戸でのラストマッチについて、『as』が伝えている。
2018年夏に神戸に加入し、5年間で公式戦130試合以上に出場してきたイニエスタ。2019年にはクラブ初タイトルとなる天皇杯優勝を達成するなど、近年の日本サッカー界に大きなインパクトを与えてきた。そして今夏の退団を発表すると、7月1日に本拠地ノエビアスタジアムで行われた北海道コンサドーレ札幌戦(1-1)でラストマッチを終えている。
先発して57分までプレーした後、万雷の拍手とともにピッチを後にし、退団セレモニーでは大粒の涙を流したイニエスタ。そんなスペインのレジェンドについて、母国メディア『as』は「皇帝として別れを告げる」とし、以下のように綴った。
「アンドレス・イニエスタは夢のような別れの中を生きた。ヴィッセル神戸は、まるで彼を皇帝のように楽しませている。日本のファンは、最初から最後までずっとスペインの王者の名前を叫び続けている。彼がピッチを去った後も。彼らは神戸に加入した最初の日からそうだったし、最後の試合でもそうあり続けた」
「バルセロナで全てを勝ち取り、スペイン代表でも歴史的なゴールを決めた後、2018年にまるでロックスターのように来日。134試合26ゴールは、彼が神戸で残したレガシーである」
また、「ノエビアスタジアムは最初から最後まで感情が表に出ていた。最高の最後とはならなかったが、8番がボールに触れる度に歓声が上がり、57分の交代の際にはスタジアム全体が総立ちでレジェンドに拍手を送っている。イニエスタはチームメイト、さらには相手チーム全員にも挨拶しながら、ピッチを去る最後にはお辞儀で挨拶している」とレポートしている。
なお今後については、「39歳の彼はまだボールを蹴り続けたいと考えている。しかし、まだどうなるかはわからない」と指摘した。


