Josip Ilicic Jasmin kurtic SloveniaGetty Images

スロベニア代表イリチッチ、ルーツであるクロアチアとの邂逅に複雑な心境…精神的ダメージの回復も強調

現地時間24日に行われたカタール・ワールドカップ欧州予選グループH第1節、スロベニアvsクロアチアの一戦は1-0でホームのスロベニアが勝利を収めている。

この試合ではアタランタのスロベニア代表FWヨシップ・イリチッチが先発出場を果たし、87分までピッチに立ち続け、チームの勝利に貢献した。

この一戦を前に、イリチッチはクロアチアメディア『24sata』に対して、自らの出自含めてクロアチアとの対戦に複雑な気持ちがあったと述べている。

「僕はスロベニアで育った。この国は自分にあらゆるものを与えてくれたから、僕がスロベニア代表を選んだのは当然のことであり、論理的なことだったと思う」

「でも自分にとってナショナリズムはクロアチア、ボスニア(ヘルツェゴヴィナ)、スロベニアと複数の国にあるんだ。自分の生まれはボスニアだったし、親戚の多くがクロアチアに住んでいて、血のルーツもそこにあるからね。でも今さら異なる代表を選ぶようなことはないよ。時計の針を戻すことはできない」

1988年生まれのイリチッチは旧ユーゴスラヴィアのプリイェドル(現ボスニア・ヘルツェゴヴィナ)で生まれた。それから間もなく旧ユーゴスラヴィアが崩壊し、父親は内戦が続く状況で殺害されたという。

幼かったイリチッチは母親と兄弟、残された家族とともに戦争難民としてスロベニアに渡り、同国のクラーニで育った。なお、昨年イリチッチは所属先のアタランタからしばらく離脱。それは精神的トラウマが理由と報じられていたが、やはり精神的ダメージが要因だったようだ。

イリチッチは過去のことを振り返りつつ「多くのことを経験して、一時はフットボールを辞めようかとも真剣に思ったんだよ。でも、今自分がこうしてピッチに立てることを感謝すべきだと認識しているんだ。自分がここまでやってきた一つの見返りとして、今充実したキャリアが送れているわけだからね」と続け、気持ちが回復していると明かした。

また、イリチッチは同じく旧ユーゴ崩壊で危険な目に遭い、後に白血病と診断された現ボローニャ指揮官、シニシャ・ミハイロヴィッチ(元ユーゴスラヴィア代表、元セルビア・モンテネグロ代表/現クロアチア・ヴコヴァル育ち)の存在が心の支えになったと明かしている。

「自分がつらい思いをしていると塞ぎ込んでいても仕方がないと思っているよ。それにミハイロヴィッチを見てほしい。彼は今、家族と毎日笑顔で過ごしているよね。僕もそうありたいと思ったんだ」

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