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過去から未来へ。初代デザインのジュール・リメ杯など貴重なサッカーの遺産をカタールで見よう!ヒョンデ・FIFAミュージアム訪問

 11月20日に開幕したFIFAワールドカップ・カタール2022。サッカー界における世界最高峰のこの舞台では、連日各国の代表チームが国の威信を懸けた激闘を繰り広げており、世界中を熱狂の渦に巻き込んでいる。

 カタール・ドーハの地に世界各国から多くのファン・サポーターが集まる中、FIFA PartnersであるHyundai(以下ヒョンデ)による新たな取り組みが実施されている。ドーハに作られた「FIFAファン・フェスティバル」会場内に「FIFAミュージアム」が開設されているのだ。GOALではこの画期的な同ミュージアムを訪問、写真とともに紹介する。【PR】

■サステナブルな未来を目指して

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▲各国代表ユニフォームも展示されている

 ワールドカップの歴史とサッカーの遺産に関する貴重なコレクションを展示するFIFAミュージアムは、もともとFIFA本部のあるスイス・チューリッヒにある博物館だ。今回、カタールW杯開催にあたり展示物を移送、ヒョンデが掲げる「Goal of the Century」(ゴール・オブ・ザ・センチュリー/世紀のゴール)キャンペーンの一環として、ドーハにオープンした。

 このキャンペーンは、世界中のサッカーファンが持続可能性(サステナビリティ)のために一つになる世界を目指して実施されており、ヒョンデとFIFAは今回のカタール大会を一つのマイルストーンとして位置づけている。

 ドーハに建設されたミュージアムはエコに優しいリサイクル可能な素材を利用。サステナブルな未来を見据えた建物は、洗練されたデザインとなっており、夜にはライトアップが施されて煌びやかな印象となる。12月19日まで誰もが訪れることができ、大会終了後には環境に配慮し、廃棄物を出すことなく解体される予定となっている。

■W杯の歴史を彩る展示物たち

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▲初代デザインのジュール・リメ杯。意外と小さい

 ミュージアムの中には、W杯の歴史を彩る展示物がたくさん並んでいる。初代デザインのジュール・リメ杯や当時の各大会のポスター、活躍した選手のユニフォーム、使用されたスパイク、グローブ、ボール、スカウティングシートなどが展示され、訪れた人々の心をタイムマシンへと誘っていく。

 また、今回のテーマとなっている「Goal of the Century」を表現したコラボレーション・ユニフォームには元イングランド代表MFスティーブン・ジェラード氏や元韓国代表MFパク・チソン氏、韓国の7人組アイドルグループであるBTSのメンバーなど、各著名人のサイン入りで展示されている。このサインを眺めているだけでも楽しい。同時に、今大会に出場する全チームのユニフォームも展示されており、取材陣が訪れた際には各ブースに20人近い各国のサポーターが集まるなど、盛況を博していた。

■ヒョンデとFIFAとの取り組み

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▲ヒョンデが提供する電気バスと電気自動車(EV)IONIQ 5(手前)

 ヒョンデが初めてFIFAとのパートナーシップを締結したのは1999年。以降、2002年日韓大会をはじめ、ここまでのすべてのW杯をスポンサーしている。また、男子大会だけではなく、女子、U-20、U-17、ビーチサッカー、フットサルといったサッカーファミリーすべてのW杯をヒョンデはパートナーとして20年以上支えてきている。

 今大会では、サステナビリティに配慮したW杯を実現するために、各国代表チーム、大会関係者用の乗用車、バスなど全部で616台の公式車両を提供。提供車両のうち、446台が乗用車で、半数を少し超える226台がハイブリッド車(HEV)と電気自動車(EV)だ。

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 カタール市内を颯爽と走る電気自動車(EV)IONIQ 5(アイオニック5)は、2022年5月から日本でも販売されている。▶詳細はHyundai Mobility Japanまで。

■ポップな表現は普遍的なシンボル

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▲サイン入りのコラボユニフォーム

 取材陣がFIFAミュージアムを訪れたこの日は、「Team Century」の一員で、キャンペーンテーマ「Goal of the Century」のコラボユニフォームをデザインしたアメリカのファッションデザイナー、ジェレミー・スコット氏が来訪。ケイティ・ペリーやビョーク、マドンナ、リアーナなどに衣装を提供する著名デザイナーであるスコット氏は、ミュージアム内をゆったりと見学しながら記念撮影や交流に応じていた。

「ヒョンデからこのお話をいただいたときは、本当に興奮しました。彼らは素材をアップサイクルして新しいものをデザインします。このユニフォームに関しても同じです。ポップ・アイコンは、どんな言語であれ、世界共通のシンボル。だから、『Goal of the Century』で、私にできることは、誰もが一緒に着られるものを作ることだと思ったんです」

 リサイクルやリユースを大切にして創作活動を行ってきたスコット氏は、「Goal of the Century」のキャンペーンページで、今回のコラボユニフォーム制作の背景について、上記のコメントを寄せている。

■巨大な腕による握手が示すもの

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▲『The Greatest Goal』の前でコラボユニフォームを来た来場者たち。中央がスコット氏

 また、ヒョンデはミュージアムの外部にも「Goal of the Century」をテーマにしたモニュメントを設置した。ジェレミー氏と同じく、「Team Century」のメンバーでもある世界的に有名なイタリアの彫刻家、ロレンゾ・クイン氏の作品で「サステナビリティのために団結する世界」にインスピレーションを得て制作されたものだ。

 この造形にはリサイクルスチールを使用。上部は「互いに手をつないだ大きな2本の腕」がフレームになっており、人類が団結して持続可能な未来を創造するという『The Greatest Goal』を象徴している。また、その中心には生きた木の葉に幾重にも覆われたリサイクルスチール素材の球体が設置されている。このモニュメントは夜になるとライトアップされ、1日に数度、ダンスショーが開催されている。

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▲興味深そうに展示物を眺める来場者たち

 新たな体験価値を盛り込み、過去から未来につながってゆくビジョンを表現したFIFAミュージアム。その歴史を知り、より知識を深めたうえで試合を観戦することで、W杯のさらなる奥深さを感じることもできることだろう。会期中、カタール現地に滞在する日本のファン・サポーターはぜひ、このミュージアムに足を運んでみてほしい。

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