バイエルン・ミュンヘンDF伊藤洋輝のケガについて、現地記者が自身の見解を示した。
今季からバイエルンでプレーする伊藤。プレシーズンに右中足骨を骨折して長期離脱を強いられたが、2月にようやく新天地デビューを飾り、ここまで公式戦8試合に出場してゴールも奪っていた。そして3月のインターナショナルウィークでは日本代表にも復帰し、ワールドカップ・アジア最終予選の2試合にフル出場していた。
しかし、代表から戻ったあとのザンクト・パウリ戦(3-2)に途中出場した伊藤だが、試合終盤に足を痛めてピッチを後に。そして試合翌日、バイエルンは再び右中足骨骨折の重傷を負ったことを明かした。離脱期間は明らかとなっていないが、今季中の復帰は絶望視されている。
そしてこの伊藤のケガについて、『The Athletic』のセバスティアン・スタッフォード=ブロア記者は「バイエルンにとって強烈な打撃だ」とし、以下のように指摘した。
「数カ月の離脱から復帰したばかりの伊藤個人にとって、これは本当に災難だろう。ここ数週間で自身の価値を証明し、徐々にフォームと体力を回復してきた矢先の大ケガだからだ」
「そしてバイエルンから見ても、大惨事だ。ダヨ・ウパメカノはすでに数週間の離脱を余儀なくされており、長期化する恐れもある。アルフォンソ・デイヴィスも今季は起用できない。伊藤には両選手をカバーする能力があったため、彼らの負傷の影響も和らげることができていた。しかし伊藤も離脱することになった今、守備陣は危機に陥っている」
「インテル戦に向け、センターバックはキム・ミンジェとエリック・ダイアーのみ。また左サイドバックは、伊藤ほど守備の安定がなく能力も大きく異なるラファエル・ゲレイロしかいない。サシャ・ボエもいるが、左サイドでは脆すぎる」
「バイエルンのリソースを考えると、国内で同情してくれる人はいないだろう。だが毎週のようにケガ人が発生しており、ヨーロッパコンペティションでの目標達成はますます厳しくなっている」


