韓国代表FWソン・フンミンがトッテナムを退団する理由について、有力メディア『The Athletic』が分析している。
2015年にトッテナムへ加入すると、これまでの10年間で公式戦454試合出場173ゴール101アシストを記録してきたソン・フンミン。2021-22シーズンにはアジア人史上初めてプレミアリーグ得点王に輝き、昨季は主将としてヨーロッパリーグ優勝を達成して悲願のタイトルを獲得。近年はクラブの象徴として活躍を続けてきた。しかし2日、ソン・フンミンの母国である韓国で行われた会見で、今夏に10年間を過ごしたトッテナムから退団することを明言している。
33歳韓国代表FWの決断について、『The Athletic』は「トーマス・フランクは就任後にソンを含む選手たちと話し合ったが、唯一退団の意向を伝えたのがソンだった」とし、今夏に退団する理由を分析した。
「過去1年間でソンの時間が終わりに近づいている兆候はあった。今年はじめには1年間の契約延長オプションが行使されたものの、将来に関する疑念は一時的に沈静化したに過ぎない。長期契約を結ばなかったことで、ソンがチームの象徴ではなくなりつつあることが示唆されている」
また、昨季のソン・フンミンが直近9年間で初めてプレミアリーグで二桁ゴールを記録できなかったこと(7ゴール)により「もはやファーストチョイスとしてゴールを保証できない」とも指摘。マティス・テルやウィルソン・オドベール、マイキー・ムーアなど、左サイドでの活躍が期待できる若手選手も多く存在することなども大きく影響しているようだ。
そして「いずれにせよ、ソン本人が新たな挑戦の時が来たと感じている。(昨季の)ヨーロッパリーグ優勝を機に、最高の形でスパーズを離れたいと考えている」と綴っている。
なお、ソン・フンミン自身はMLS(メジャーリーグサッカー)のロサンゼルスFC加入を熱望。トッテナム側も10年間の献身を称え、可能な限り円滑に移籍を実現したい考えであると伝えられている。


