マンチェスター・シティのジョゼップ・グアルディオラ監督が6日、マジョルカでゴルフトーナメントに参加。その際に報道陣の取材に応じて、ラファ・ナダルや古巣バルセロナについて語っている。
ナダルは先日、全人未到の全仏オープン最多14度目の優勝、男子史上最多22度目のグランドスラム制覇を成し遂げた。グアルディオラ監督は、ナダルがスペイン史上最高のアスリートかと質問され、次のように返答している。
「疑いなく、ね。議論の余地などないと言ってもいい。個人競技と団体競技を比較するのは難しい。スペインにはこれまでも素晴らしいアスリートがいたが、ラファのような安定感と息の長さを持つ選手はほかにいない」
また、ナダルと今季チャンピオンズリーグ優勝を果たしたレアル・マドリーが、勝者のDNAを有していることで共通しているのか問われると、そこはさすがにバルセロナ信奉者だった。カタルーニャ出身指揮官は次のように返した。
「私から何かを言うことはできない。私はナダルではないし、マドリーでプレーしたこともない。あのクラブにいることは絶対にないし、私が知るわけがない。確かにマドリーは多くのチャンピオンズを勝ち取り、ナダルはローラン・ギャラスを何回制覇した。比較されるのは当然だと思うよ」
その一方で、財政難に喘ぐ心のクラブ、バルセロナについては、最後には成功をつかむことを願っている。
「難しいね。しかし、大きなことができない状況でこそ落ち着かなければ。歴史の中では、今ある状況を受け入れるべき瞬間、というものがある。自分たちのステータスが低いことを受け入れれば、より早い成長につながるときもあるんだよ。財政状況はそういうもの、ということだ。それでも私は彼らから良い感触を得ているし、とにかく落ち着くことが肝要だ」
「1〜2年間、大物選手が獲得できないと受け入れるのは簡単ではない。それでも今の私たちを、今の状況を受け入れなくてはならないんだ。そうして次の試合、また次の試合に勝利することを試みていく。つまり状況を受け入れることこそが重要なんだよ。願ったことではなく、辛くもあるが、最後には成功が訪れるだろう」
「チャビについて？ どういった環境に置かれているかは分からない。しかし、素晴らしい仕事を成し遂げたことを疑ってはいないよ」
また、ここ最近スペイン代表で大きな話題を提供しているMFガビについて問われると、バルセロナに明るい未来が待っていることを強調した。
「彼はファンタスティックだ。アンス（・ファティ）、ペドリと同じくね。彼らはバルサに素晴らしい未来が待ち受けていることを示している。と同時に、カンテラも見事な仕事をしているよ」