GuardiolaGetty Images

グアルディオラ、“攻撃的マン・Cと守備的アトレティコ”の対立構造を否定…「そんな馬鹿げた議論いらない。シメオネは攻撃的だ」

マンチェスター・シティは5日にチャンピオンズリーグ準々決勝ファーストレグ、ホームでのアトレティコ・マドリー戦に臨む。前日会見に出席したジョゼップ・グアルディオラ監督は、これまで決まって話されてきた“攻撃的なグアルディオラと守備的なシメオネ”という対立構造について、「馬鹿げた」ことと断じている。

グアルディオラ監督の考え方の基礎をつくったバルセロナの哲学と、シメオネ監督のときに守備的ともされる哲学は水と油のように議論の対象になってきた。今季もバルセロナのチャビ・エルナンデス監督が「シメオネのやり方はバルサじゃ理解されない」、シメオネ監督が「チャビは一つの生き方しか知らない」と語り、火花を散らしている。

しかしながらグアルディオラ監督は、アトレティコを守備的と断じるこうした議論が意味ないことであると強調。会見で、次のように語った。

「チャビとシメオネの意見について? チャビに直接聞いてくれ。私はチャビやシメオネの意見について話すためにここにいるわけじゃない」

「輝かしいフットボールと守備的なフットボールの対決だって? そんな馬鹿げた議論に口を出すため、1秒たりとも時間を割くことはない。誰もが勝利をつかむ方法を求めている。もし勝ったならば、その方法が正しいのであり、私がそうできる場合には正しかったということになるのだろう。しかし、その醜いプレーというのは意味がわからない。私から相手のプレー方法の是非を問うことなどない」

「アトレティコのプレーを確認したが、彼らのプレー方法は勘違いされている。シメオネは人々が思うよりも攻撃的だ。どういうことかと言えば、彼らは確実性を好んでいる。ビルドアップのときにそこまでリスクは冒さないものの、私たちの陣地でプレーするときには、選手たちがそのクオリティーを発揮するわけだよ。」

「もちろん、私が間違っている可能性もある。が、アトレティコは閉じこもっているわけではない。可能なときにはこちらにゴールを探しにくる。反対に押し込んだときには、ジョレンテとロディを生かしたスピードあるトランジションを狙ってくる。彼らは閉じこもるチームではなく、可能なときには相手を閉じ込める。ルイス・エンリケのバルサと対戦していたときもそうだった。君たちの方がよく知っているはずだろう。彼らはプレー方法は豊富で、戦術的にとても潤沢だ」

グアルディオラ監督はその一方で、自身がシティ、ひいてはフットボール界において極めて重要な人物であるとの見解を否定している。

「正解と言いたいところだが、私はフットボールを発明していない。今、私たちがしていることは、先人たちがしていたことだ。私がゴールを決めたこと、PKを止めたことは一度もない。それだけ重要な存在であるならば良かったのだが、まあ私はとても素晴らしい監督だよ(笑)」

「私がバルサやバイエルンで行ってきたことは、クライフ、レシャックがバルサで行っていたことだ。私は何も発明していない。勝ったときには預言者と言われ、負けたときには『こいつの何を信じればいいんだ!』と言われるだけだ。選手たちによって手にできる考えはある。が、千年前みたいに私がパスを出せたらいいのだがね」

「プレーというものは選手たちが所有しているものだ。私たちは手を差し伸べるためにここにいる」

その一方で、今季チャンピオンズリーグ優勝の可能性を問われると、こう返答した。

「毎シーズンここにいられることは喜びだ。4〜5月にタイトルを争っているのであれば、私たちは素晴らしいことを成し遂げている。アトレティコはここ最近、この大会で最も多くの王者を生み出しているリーグの優勝チームだ。私は彼らの粘り強さが大好きなんだ。彼らはバルセロナとレアル・マドリーというラ・リーガを支配する2チームを、過去2回にわたって打ち破った。彼らはそのために闘ってきたんだ」

「アトレティコは相手が自分たち自身でいることを否定するチームだ」

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