アトレティコ・マドリーFWアントワーヌ・グリーズマンが、同クラブとの契約を延長する意思を表明した。
12日のラ・リーガ第13節、本拠地シビタス・メトロポリターノでのビジャレアル戦に3-1で勝利したアトレティコ。グリーズマンはまたも勝利の立役者となった。フランス代表FWは前半アディショナルタイム、グラウンダーのクロスでMFアクセル・ヴィツェルの1-1とするゴールをお膳立てすると、80分にはMFマルコス・ジョレンテのクロスを左足で押し込み、2-1とする逆転弾を記録している。
グリーズマンはこの試合のゴールで今季公式戦の得点数を12に伸ばしただけでなく、アトレティコでの通算得点数を169として、歴代得点ランク2位の故アドリアン・エスクデロ氏と並んだ。そしてあと4ゴールを決めれば、歴代1位の故ルイス・アラゴネス氏と並ぶことになる。
アトレティコ歴代最多得点者となるのも時間の問題となったグリーズマンだが、同クラブでまだまだプレーし続ける意欲があるようだ。ビジャレアル戦後、スペイン『モビスタール・プルス』とのフラッシュインタビューに応じた32歳FWは、ディエゴ・シメオネ監督が2027年までアトレティコとの契約を延長した感想を求められ、笑みを浮かべてこう返したのだった。
「シメオネの契約延長? 彼はこのクラブにとって完璧な監督で、ミゲル・アンヘルはそのことをちゃんと分かっている。彼らの合意は幸せなことだ」
「さあ、次は僕の番だろうね」
グリーズマンは2014年夏に下部組織から過ごしたレアル・ソシエダを離れてアトレティコに加入。シメオネ監督率いるチームで、バロンドール3位に輝くなどキャリアの最盛期を迎えると、2019年夏にはバルセロナに移籍した。だがバルセロナではFWリオネル・メッシ中心のシステムの中で大きな輝きを放つことができず、2021年夏に「やっぱりあのクラブを愛しているんだ」とアトレティコに復帰。復帰後、しばらくはアトレティコのサポーターから“裏切り者”扱いされ、試合前の選手紹介アナウンスでその名が呼ばれる度にブーイングが起こる状況だったが、その活躍ぶりによって徐々に指笛を喝采に変えている。
グリーズマンとアトレティコの現在の契約期間は2026年まで。3月が誕生日のフランス代表FWは、35歳で契約満了となった後、憧れの地アメリカのメジャー・リーグ・サッカーに挑戦すると思われていた。しかし今回の発言からすると、30代後半も相思相愛のクラブでプレーし続けることを希望しているようだ。




