Miguel GutierrezGetty Images

ジローナDFミゲル・グティエレスにアーセナルなどプレミア勢が興味…レアル・マドリーが買い戻して“転売”する可能性も

今季ラ・リーガで躍進するジローナのDFミゲル・グティエレスに、プレミアリーグ勢が興味を示しているようだ。スペイン『マルカ』が報じている。

今季、スペインリーグ優勝争いを演じるジローナで左サイドバックを務めるミゲル・グティエレス。レアル・マドリー下部組織時代から抜群のテクニックを誇る同選手だが、ミチェル監督率いるチームではサイドを走るだけにとどまらず、中央に絞ってゲームメイクもこなすなどして大きな存在感を放っている。   

ミゲル・グティエレスはまだ22歳と今後10年以上の活躍が見込めるが、ジローナとの契約解除金は3500万ユーロと比較的安価に設定されている。『マルカ』によれば、そんなジローナDFにはプレミアリーグの約半分のクラブが興味を示しており、その中でもアーセナルが獲得競争の“ポールポジション”に立っているとのことだ。

ただしミゲル・グティエレスの移籍には、レアル・マドリーも絡んでくることになる。ジローナは2022年8月、移籍金500万ユーロでレアル・マドリーから同選手の権利50%を獲得したが、マドリーはジローナが他クラブから獲得オファーを受け取った場合に連絡を受けることになっているほか、来夏に800万ユーロ、その次の夏に900万ユーロ、そのまた次の夏に1000万ユーロで買い戻せるオプションを保有しているという。

そのため、もしジローナがミゲル・グティエレスを売却する場合、最も多くの収入を得られるのはこの冬の移籍市場になる模様。この冬にアーセナルなどのクラブが3500万ユーロのミゲル・グティエレス獲得オファーを提示した場合、ジローナはレアル・マドリーにその旨を連絡する義務があるものの、マドリーはこの冬に関しては買い戻しオプションを有しておらず、獲得を望むクラブと同額のオファー(厳密に言えば50%の権利を有しているために半額か)を提示しない限り選手を取り戻せないとのこと。ジローナはこの冬、3500万ユーロでのミゲル・グティエレス売却に合意すれば、レアル・マドリーと1750万ユーロずつを分け合うことになるようだ。

ただしミゲル・グティエレス本人に冬に移籍する考えは一切なく、少なくとも今季終了までジローナでプレーすることを希望している様子。これらの情報をまとめると、ジローナが最も高額な収入を得るための理想的な形は、この冬で他クラブへのミゲル・グティエレス売却を決めて、レンタルによって今季終了までチームにとどめることになる。

その一方でレアル・マドリーの思惑だが、もしジローナがこの冬にミゲル・グティエレスを売却する場合には、取り戻すにも多額のコストがかかるために何もアクションを起こさず移籍金の半分を手にする方針とみられる。しかし、ジローナがこの予想に反して冬に売却しない場合には、様々な選択肢が生じることになる。

レアル・マドリーは現在、左サイドバックにDFフェルラン・メンディ、DFフラン・ガルシアを擁しており、さらにバイエルン・ミュンヘンDFアルフォンソ・デイヴィス獲得も噂されている状況。ミゲル・グティエレスを戦力に加える考えは、基本的にないとみられる。だが来夏に800万ユーロで買い戻せば、その後の“転売”によってジローナと分け合う以上の移籍金を手にすることが可能だ。

現在は同一の市場で2回の完全移籍をすることは禁止されているため、もしレアル・マドリーが来夏ミゲル・グティエレスを買い戻しても、同じ夏に違うクラブに売却することはできない。しかし買い戻した後に他クラブにレンタル移籍させれば、来季の冬の市場以降に高額で売却することができる。

世界有数のサイドバックになれる逸材とされるミゲル・グティエレスは果たして、今後どのような道を進むことになるのだろうか。

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