4日のラ・リーガ第12節、ジローナは敵地エル・サダールでのオサスナ戦に4-2で勝利した。
ミチェル監督率いるジローナの快進撃は、衰える気配がみられない。ラ・リーガ屈指の熱狂を誇るエル・サダールに乗り込んだチームは、16分にヌニェスが先制点を記録。25分、55分にブディミルのゴールを許して一時逆転されたものの、71分に9番のドフビク、80分に右ウィンガーのツィガンコフ、そして90分オリオル・ロメウの後を継いで司令塔を務めるアレイクス・ガルシアがネットを揺らし、劇的にスコアをひっくり返している。
ジローナの今季ラ・リーガの成績は10勝1分け1敗に。翌日にラージョ・バジェカーノ戦を控えるレアル・マドリーに勝ち点3をつけて暫定ならが単独首位に浮上した。
カタルーニャの小クラブ、ジローナはまさに奇跡を起こしている。同クラブの今季予算は5500万ユーロで、レアル・マドリーの7億5000万ユーロ、バルセロナの8億5000万ユーロ、アトレティコの4億ユーロ前後とは比較にならない。だが10年近くクラブのスポーツディレクターを務めるキケ・カルセル氏の的確な補強(シティ・フットボール・グループ傘下でサビオなど有力選手を在籍さられせる利点も)、ミチェル監督のボールを前線に数をかけて波状攻撃を仕掛けるフットボールがはまり、3強の間に割って入ることに成功した。
なおラ・リーガ第10節までに勝ち点25を獲得したチームは、統計的に来季100%チャンピオンズリーグに出場してきた。人口10万人の町のクラブは、そこに住む人々に大きな夢と希望を与えている。




