21日のラ・リーガ第28節、ヘタフェは本拠地コリセウム・アルフォンソ・ペレスでのエルチェ戦を1-1のドローで終えた。日本代表MF久保建英は先発出場を果たして、60分に1アシストを記録。結果を残した直後の72分にピッチから下がっている。
右サイドのタンデムであるダミアン・スアレス&ニョム、さらにストライカーのハイメ・マタを出場停止で欠く状況で、ボルダラス監督は久保を7試合ぶりに先発起用。ポジションは4-2-3-1で1トップを務めるウナルのすぐ後方、つまりはトップ下となった。
1.5列目に位置する久保は右サイドでプレーするよりも自由に動き回り、ヘタフェが仕掛ける攻撃の中心に。積極的なドリブル、巧みな足元の技術からパスコースをつくってチームメートにボールを送るなど、前線で最も存在感を発揮する。だが先制点を決めたのは、エルチェの方だった。20分に迎えたCKの場面でファーに送られたボールをベルドゥが中央に折り返して、ペレ・ミジャが枠内に押し込んでいる。
リードを許したヘタフェは40分、ウナルがペナルティーエリア内で足を踏みつけられ、エルナンデス・エルナンデス主審がPKを指示。しかしVARとの審議、モニターでの確認後に、この判定は取り消されている。また44分にはアレニャーがミドルシュートでゴールをうかがったものの、これはGKバディアのセーブに遭い、1点ビハインドのまま前半を終える。
後半、ヘタフェは攻勢を見せるもののエルチェの堅守を前に苦戦。56分にはペナルティーエリア手前でフリーキックを獲得し、久保が直接ゴールを狙ったが、枠を捉えたシュートはバディアに弾かれている。
攻めあぐねる状況のヘタフェだったが60分、久保が結果を残した。日本人MFは右サイドでボールを受けると、そのままペナルティーエリア内右に侵入し、鋭いドリブルによって縦に突破。右足でグラウンダーのクロスを送ると、このボールをウナルが押し込み同点に追いついた。久保にとっては、今季ラ・リーガにおける初アシスト。ビジャレアル時代にはヨーロッパリーグで3アシストを記録しており、今季全公式戦では4アシスト目となっている。
逆転を目指したいヘタフェだが、ボルダラス監督は72分に久保との交代でポルティージョを投入。久保を下げたことには、現地実況やSNSでも疑問符がつけられている。
ヘタフェは81分、アンヘルがペナルティーエリア内でベルドゥのハンドを誘発してPKを獲得。しかしキッカーのアンヘルが放ったシュートは、バディアにセーブされている。ヘタフェはその後も逆転ゴールを目指して攻め続けたが、エルチェの堅守を再び崩すことはかなわず、結局勝ち点1を分け合った。
3試合勝利のないヘタフェは、勝ち点29で14位に位置。降格圏18位エイバルとの勝ち点差は6となっている。
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