ドイツ代表はカタール・ワールドカップ(W杯)は2018年のロシア大会に続き、グループステージ敗退。同国最大規模のサッカー誌『キッカー』も痛烈な批判を繰り広げている。
ドイツはカタールW杯では日本との初戦を落とすと、2戦目ではスペインと引き分けに持ち込み、コスタリカに4-2での勝利を収めるも、早い段階で姿を消すことに。3戦目で日本に敗れたスペインと勝ち点で並ぶも得失点で上回れ、グループ3位に終わったのだ。
敗退を受け、ドイツメディアや代表のOBたちの不満が爆発。そして5日に発売された『キッカー』もマッチレポートのほか複数の特集記事を掲載し11ページにわたって分析を行った。そんな中、現代表チームを“ブリキ世代“とも皮肉った。同誌はドイツサッカー連盟(DFB)の責任を問い、「代表チームが今回のW杯で与えた印象は見苦しかった。8年半前からの転落劇の続きでしかなかった」と表現した。
『キッカー』の記者たちの批判は特にマネジャー、“各年代代表及びアカデミー・ディレクター”という役職のオリヴァー・ビアホフ氏に集中。世界王者に輝いた2014年のブラジル大会以降、ドイツ代表の商業化を主動したことがファン離れにつながったこと、カタール大会では開催国の人権問題に対し多様性を訴える“One Love”の腕章を巡る騒動や出場国唯一ドーハから100キロ以上離れている場所のベースキャンプを選んだことなども裏目に出たと指摘した。
また、ハンジ・フリック監督も批判から逃れない。「バイエルン・ミュンヘンで7冠を獲得し成功を収めた監督がそのバイエルンの選手が主体のチームを指導すれば、失敗の要素なんてあるのだろうか?」と問いかけ、このように記した。
「今となってフリックは、事前には想像できなかったほど多くの過ちを犯したことが明らかになった。彼は理解に苦しむ布陣を組み、不可解な交代で、日本相手の敗戦を少なくとも促進し、可能にしたとも言えるかもしれない。トーマス・ミュラーの起用にこだわると同時にニクラス・フュルクルーグの先発を見送ったことで、成果主義より盲目的な忠誠心を優先した。彼はその上、試合毎に必要以上にスタメンをいじり、全体が不安定になったことや、オートマチズムが生まれ難い状況をつくってしまった」
それでも記者は「主にメンバーたちの多くが彼を支持しているから」との理由で必ずしもフリック監督の進退を問わない様子。だが、ミュラーやイルカイ・ギュンドアンが代表引退を検討する中、続投を表明したGKマヌエル・ノイアーを、フリック監督が今後どのように扱うかに注目が集まると見るようだ。
「彼が宣言するほど、1番手の座は当然ではない。36歳のキャプテンは今回、これまでの13年間にわたった代表キャリアとは異なり、支えにはならなかった。もしかしたら、この人事により、フリックは監督として厄介な決断から逃げるか、それとも今後は筋の通った自身のスタイルを見出せるかが決まるかもしれない」
