26日のコパ・デル・レイ(スペイン国王杯)決勝・バルセロナ戦での行動が物議を醸しているレアル・マドリーDFアントニオ・リュディガーについて、ドイツサッカー連盟(DFB)のルディ・フェラーSD(スポーツディレクター)がコメントした。
レアルはこの延長戦にもつれ込んだ一戦の末、宿敵相手に2-3で敗北。111分に途中交代でピッチを後にしていたリュディガーは、終了間際には感情を爆発させ、危険な行為に及んだ。延長後半アディショナルタイムにキリアン・エンバぺがファウルを取られた判定をめぐってマドリー側が抗議をする中、リュディガーが激高。主審に向かってドイツ語で「売春婦の息子」など侮辱的な言葉を浴びせ、物を投げつけようとし、レッドカードを提示された。
この件について、フェラーSDはドイツ国内でも「代表選手としてふさわしくない行動」との批判が集まっているリュディガーに言及。ドイツ『SID通信』へのコメントを『キッカー』が紹介している。「トニは素晴らしい選手だ。しかし、代表選手としてはその振る舞いにも素晴らしさを示さなければならない。彼は、正当に自らに対して求める敬意を例外なく他人にも示すべきだ」と、フェラーSDは厳しく指摘した。
さらにフェラーSDは、「トニは昨日(27日)、ユリアン(ナーゲルスマン監督)と私に連絡をくれて、我々は長い時間、今回の状況について話し合った。彼本人と直接話したほか、DFB内部でもベルント・ノイエンドルフ(DFB会長)とアンドレアス・レッティク(マネージャー)と協議した」と説明。リュディガーを「エモーショナルなタイプで、ピッチ上ではファイターだ」と評価しつつも、「しかし今回は、彼や何人かのチームメートが、試合前から異様に高まっていた、なぜかこのクラブでしばしば見られる雰囲気にあまりにも影響されすぎた。それは許されることではない。特にドイツ代表選手としてはなおさらだ。彼は変わらなければならない」と苦言を呈した。
なお、リュディガーに対してスペイン国内での公式戦4〜12試合の出場停止処分が科される可能性があると報じられる中、レアルは29日、左膝外側半月板の部分断裂により手術を受けたことを発表した。


