Stefan Kuntz Germany 2021Getty

U-24ドイツ指揮官、練習試合での人種差別被害に「このようなことは許容できない」

U-24ドイツ代表のシュテファン・クンツ監督は、U-24ホンジュラス代表戦で起きた人種差別被害について言及した。ドイツサッカー連盟(DFB)がそのコメントを伝えている。

17日に和歌山でホンジュラスと30分×3本の練習試合を行ったドイツ。しかし、3本目の残り5分にジョーダン・トルナリガが人種差別的な侮辱を受けたことでメンバー全員が試合終了を待たずしてピッチを去っていったとチームの公式『Twitter』が伝えた。

この試合の後、メディア対応をしたクンツ監督は「このようなことを許容することはできない」と主張し、当時の状況を振り返りつつ、被害を受けたとされるトルナリガと同選手を支えるチームメイトの様子を続けた。

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「一緒にピッチを去るというのは、我々のこれに対するメッセージ。試合の1分目だろうと90分目だろうと、フットボールにはレイシズムの居場所はない。審判にもそれを伝えた。状況が落ち着いてからホンジュラスのチームが我々のベンチに来て謝罪した。それでこの話が終わったと考える。これから処置を講じる考えはない」

「試合の終了間際に掴み合いがあった。私はすぐにジョーダンのところに行き、彼は何度も差別的な侮辱を受けたと話していた。我々は即座にそれは我々の価値観に反し、許容できないと判断した。そして一緒にピッチを退いた」

「チームメイトたちは彼をハグした。彼は非常に動揺していた。みんなに支えられていることにホッとしたのが伝わってきたね。もちろん、こういう状況で同僚からのサポートがあるのは助けになっただろう。チームは最高の対応を見せたね。彼を元気づけた。ジョーダンもチームもとても良い対応を見せ、『これで十分だ。何もなかったようにプレーを続けない!』と言ったんだ」

なお、ドイツ『キッカー』が伝えたところ、ホンジュラス側が試合後に『Twitter』で「誤解があった」と主張したことについて、クンツ監督は「昔、0点のテストで家に帰ったら、私も先生との間に誤解があったと言ったものだよ」と皮肉。「これ以上のコメントは控えておく」と続けた。

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