ドイツ代表のユリアン・ナーゲルスマン監督が選んだGK陣の構成は、現地で驚きを呼んでいるようだ。ドイツ誌『キッカー』の記者は理解を示す一方で、「ドイツはもはやNo.1のGK大国ではなくなっている」との見解を述べている。
GKマヌエル・ノイアー(バイエルン・ミュンヘン)が今夏のEUROを最後に代表引退を発表したドイツ代表。ナーゲルスマン監督は、長年2番手だった32歳GKマーク=アンドレ・テア・シュテーゲン(バルセロナ)を正守護神に指名した。しかし、同GKは先月22日のリーグ戦で負傷し、膝蓋腱の完全断裂で今季中の復帰は絶望的となった。
そんな中でナーゲルスマン監督は、3日に10月の代表戦に向けたメンバーを発表。EUROでもメンバーに入った34歳GKオリヴァー・バウマン(ホッフェンハイム)、28歳GKアレクサンダー・ニューベル(シュトゥットガルト)に加え、33歳GKヤニス・ブラスウィヒ(レッドブル・ザルツブルク)を招集した。指揮官はメンバー発表の際、テア・シュテーゲンの正守護神としての位置付けは揺るがないことを明言した上で、その離脱の間はバウマンとニューベルの2人が代役を務めるプランを明かしている。
ナーゲルスマン監督はまた、RBライプツィヒから期限付きでザルツブルクに加わったブラスウィヒを招集した理由について、「良いキャラクターだし、3番手のポジションにはグループをまとめることができ、自身の役割を受け入れるタイプが欲しかった」などと説明。一方で、「我々のノートにはほかのたくさんの名前も載っており、彼らもマークが戻ってくるまで正GKの座を争うことができる」と続けていた。
『キッカー』のマティアス・デルシュ記者は、「ブラスウィヒの招集は確かにサプライズだろう」とコメント。「(昨年)11月の代表戦もメンバー入りしたし、ユリアン・ナーゲルスマンは彼のことを知っている。以前ライプツィヒにいて、今はザルツブルクにいるが、そこではチャンピオンズリーグでミスを犯すなどで批判が集まっており、強者の座を手に入れているとはまったく言えない」とクラブでの現状を指摘。その上で「悪く言えばさほどGKの序列を乱す意欲を示さないGKが欲しかったのだろう」と理解を示すと、次のように続けている。
「ほかにはケヴィン・トラップ(フランクフルト)やいつか正GKになりたいベルント・レノ(フラム)もいるし、シュテファン・オルテガ(マンチェスター・シティ)や例えばまだU-23のノア・アトゥボル(フライブルク)ら何人かの若いGKもいる。ナーゲルスマンは彼らに向けてドアは閉ざされていないとも話していた」
「だが、このポジションにおいては今後たくさんの変化があるとは思えない。それに、ドイツはもはやNo.1のGK大国ではなくなっていることも認めなければならないだろう」
