15日に行われたスペイン・スーパーカップ決勝で、バルセロナ優勝の立役者となった18歳MFガビだが、レアル・マドリーMFダニ・セバジョスと怖気付くことなくやり合っていた場面が話題となっている。
クラシコとなったこのスペイン・スーパーカップ決勝で1ゴール2アシストとチームの全得点に関与し、3-1勝利に貢献したガビ。MOMにも輝いた同選手は試合終盤、途中出場のセバジョスと衝突する場面があった。スペイン『モビスタール・プルス』のテレビカメラがその様子を捉えていた。
マドリーのファウルでバルセロナボールとなった際、ガビはボールを脇に抱えて歩いていたが、セバジョスとすれ違う際にいきなり右手で髪の毛をつかまれた。スペイン『マルカ』が「卑劣な」と形容したこの行為に対して、18歳MFは激昂。瞬時に左手で、26歳セバジョスの胸を突き飛ばしている。
ガビの憤りは収まらず、セバジョスを指差しながらデ・ブルゴス・ベネゴエチェア主審にカードを要求。するとDFジュール・クンデ、FWロベルト・レヴァンドフスキが駆け寄ってきてガビとセバジョスの間に割って入り、若きチームメートのことをなだめていた。なお、その際にはマドリーFWヴィニシウス・ジュニオールもガビのもとにやって来て、自分の目を指さす「お前は泣き虫」ポーズで挑発をしている。
デ・ブルゴス・ベネゴエチェア主審が仲裁に入って試合は再開されたが、負けがほぼ決まっている状況で遺恨を残すマドリーは、DFナチョが荒いファウルですぐさまガビを倒している。これを受けた同主審は「フットボールをプレーしてくれ」と釘を刺すことになった。
年上選手にも物怖じすることなくぶつかっていったガビは、非常に気持ちが強い選手であることを改めて証明した格好だ。なおチャビ・エルナンデス監督はクラシコ後、そんな背番号30について次のように語っていた。
「言葉にできない。彼は純粋なる情熱、純粋なる魂だ。チームに影響を与えられる存在で、しかもたった18歳なんだよ。そのハートの込め方は信じられないものがある」
「ガビは全員を熱くさせてくれる。気持ち、意思の強さがあり、それを皆に伝染させていく。彼は生来のリーダーであり、その資質は体の内から生じているんだ。ガビを称賛することに疲れはしない。彼に限界はないんだよ」




