バルセロナは、スペイン代表MFガビの負傷について激怒しているのかもしれない。
17歳でバルセロナのトップチームデビューを飾って以降、チームの中心として公式戦110試合以上に出場してきたガビ。2021年にはスペイン代表初キャップを飾ると、昨年のワールドカップ全試合でプレーするなど欠かせない存在まで成長している。
そんな19歳MFは、19日に行われたEURO2024予選のジョージア戦に先発出場した。しかし21分に相手選手のタックルで右ひざを痛めると、一度プレーに復帰したものの、自ら交代を求めてピッチを後に。そして、スペイン代表のメディカルスタッフは「右ひざの重大な負傷」を負ったとの見解を示しており、またスペイン『ムンド・デポルティボ』は膝前十字靭帯を断裂し今季中の復帰は難しい可能性があると伝えている。
スペイン『as』によると、ガビが所属するバルセロナは、今回の負傷についてルイス・デ・ラ・フエンテ監督に激怒しているという。「全く重要ではない試合で不必要に無理強いさせ、選手の負傷を促進させた」と考えているようだ。すでにスペイン代表はEURO20204予選突破を決めており、今回のジョージア戦では直近のキプロス戦(3-1)から大幅にメンバーを変更していた。しかしガビは、ロビン・ル・ノルマンと共に唯一両試合で先発した選手となっている。
同メディアは、ガビはデ・ラ・フエンテ監督就任以降のスペイン代表のすべての試合に出場、23試合に先発し4試合は途中出場していることを指摘。「スペイン人指揮官は彼を圧迫し、最終的には壊れるという最悪の事態に終わった」と伝え、さらにバルセロナの今後の対応について見解を示した。
「バルセロナはまだガビの状態を把握している段階だが、手術室に運ばれるのは確実で、シーズンに別れを告げることになるだろう。彼らは、デ・ラ・フエンテ監督のマネジメントに対して激怒していることを隠していない」
「特にガビの重要な役割を考慮すると、バルセロナは損害がさらに深刻になると考えている。長期的な損失を被ったことでFIFAから金銭的な補償を受けられるという慰めも聞きたくないようだ。クラブが最終的に連盟に苦情を申し立てるのか、それともジョアン・ラポルタ会長が不快感を代表チーム責任者に伝えているのかは定かではない。いずれにせよ、すでにダメージは負っている」
バルセロナは代表ウィーク明けの25日、ラ・リーガ第14節でラージョ・バジェカーノと対戦する。


