現地時間30日、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)はリーグフェーズの第2節が行われ、遠藤航の所属するリヴァプールは敵地ラムズ・パークでガラタサライと対戦した。
開幕から全勝を続けていたものの、直近のクリスタル・パレス戦で終了間際の被弾を許し初黒星を喫したリヴァプール。そのクリスタル・パレス戦を出場停止で欠場したエキティケが先発し、ヴィルツ、ガクポ、フリンポンが2列目を形成。サラー、イサク、遠藤らはベンチスタートとなり、右サイドバックにはソボスライが起用された。
ターンオーバー気味のリヴァプールに対し、粒揃いのガラタサライが立ち上がりから牙を剥く。開始早々、アクグンのスルーパスに抜け出したユルマズがGKアリソンと1対1を迎えるも、ここはアリソンが決定機を阻止する。
リヴァプールは15分、ガクポのスルーパスにエキティケが抜け出しGKと1対1に。しかし、ここはGKチャクルがブロックし、こぼれ球をガクポが膝で押し込むもゴールのカバーに入ったDFがクリア。さらにこれを拾ったヴィルツがヒールで落とすも、意図が合わずガラタサライが奪ってカウンターを仕掛ける。ギュンドアンを経由し一気にゴール前まで持ち込むと、エリア内左で切り返したイルマズの顔にソボスライの手が当たって倒れ、ガラタサライがPKを獲得。このPKをオシムヘンがど真ん中に沈め、ホームのガラタサライが先制した。
先制を許したリヴァプールは31分、右からの折り返しをゴール前のヴィルツがボレーで合わせるも、GKチャクルがゴール右ではじきCKへと逃れた。
前半終了間際には、自陣でボールを受けたフラーフェンベルフがボールを失い、ペナルティーエリア手前でオシムヘンを倒してしまいイエローカード。このFKは壁がブロックし事なきを得たが、上手くいっていない前半を象徴するような場面だった。
追いつきたいリヴァプールだが、後半もガラタサライのカウンターが猛威を振るう。54分、バックパスを奪ったオシムヘンがGKアリソンと1対1に。ここはアリソンがセーブするが、ボールをキャッチした後にベンチに向かって手を挙げて交代を要請。足を痛めたようで、ママダシュビリとの負傷交代を余儀なくされた。
リヴァプールはさらに62分、ガクポ、フラーフェンベルフ、フリンポンを下げてサラー、イサク、ブラッドリーを投入し流れを変えようと試みる。68分には足を痛めたエキティケに代わってマクアリスターを投入。これで前線は中央にイサク、右にサラー、左にヴィルツという並びになったが、ガラタサライの執拗なマークに手を焼く。
終盤に得点することの多いリヴァプールは最後まで諦めずにガラタサライゴールを目指したが、誰一人サボらずに守備をするガラタサライを前に決定機が生み出せない。88分にはゴール前でコナテがボレーで合わせようとしたところでクリアしようと足を伸ばしたシンゴと接触し、主審はPKを指示。しかしVARの結果、先にシンゴがボールを触っていたことが分かり、PKは取り消しとなった。
アディショナルタイムは8分と長めに取られたが、最後まで集中した守備を貫いたガラタサライがホームで完封勝ち。リヴァプールはまさかのリーグ戦に続く黒星となり、公式戦2連敗を喫することとなった。
■試合結果
ガラタサライ 1-0 リヴァプール
■得点者
ガラタサライ:オシムヘン(16分PK)
