現地時間7日、イングランド・プレミアリーグは第15節が行われ、鎌田大地の所属するクリスタル・パレスは敵地クレイブン・コテージでフラムと対戦した。
前節のバーンリー戦では2列目で先発した鎌田だが、この日はウォートンと並んでボランチで先発。トップにはマテタが入り、エンケティアとピノが2列目に入った。
立ち上がりから鎌田がよくボールに絡んでパスを回し、クリスタル・パレスが優位に試合を進める。
迎えた20分、ペナルティーエリア左でウォートンからのサイドチェンジを受けたミッチェルが中央に戻し、グエイを経由してウォートンがエリア内左に鋭いクサビのパスを入れる。ここには鎌田が待ち構えていたが、その手前でエンケティアが奪うように受けてそのまま右足でゴール右へと流し込み、クリスタル・パレスが幸先よく先制する。
フラムの反撃は24分、エリア内左でベルゲからのパスを受けたスミス・ロウが強烈なシュートを放つが、ここはGKヘンダーソンが触ってゴール上へと外れた。
その後もフラムがボールを保持する時間が続き、クリスタル・パレスは我慢の展開を強いられる。すると迎えた38分、イウォビが入れたクサビのパスをペナルティーエリア手前のハリー・ウィルソンが左のアウトサイドで逸らすと、ヒメネスがリターン。受けたH・ウィルソンが再び左のアウトサイドでフィニッシュ。これがゴール左へと決まり、華麗なダイレクトプレーの連続でフラムが試合を振り出しに戻した。
1-1のまま迎えた後半、前半同様に一進一退の拮抗した展開が続く。49分、鎌田のパスを受けたピノがエリア内左にラストパス。走り込んだマテタが左足でシュートを放つが、これはゴール右へと外れた。
53分にはフラムに決定機。ペナルティーエリア左で受けたチュクウェゼのクロスをゴール前に飛び込んだイウォビが頭で合わせると、右のポストを叩いたこぼれ球をスミス・ロウが押し込む。フラムが逆転に成功したかに思われたが、VARの結果、チュクウェゼのオフサイドを取られてノーゴールとなった。
66分、エンケティアとマテタに代えてレルマとウチェを投入。レルマがボランチに入り、鎌田が2列目にポジションを上げた。フラムも68分にスミス・ロウを下げてケヴィンを投入し逆転を狙う。
77分にはクラインに代えてカンボを投入したクリスタル・パレスだが、前線のウチェにボールが収まらず、鎌田もなかなかゴールに近い位置でプレーすることができない。
このまま1-1のドローに終わるかと思われた87分、ピノの左CKをニアサイドに走り込んだグエイが頭で合わせ、クリスタル・パレスが再びリードを奪った。
アディショナルタイムの6分間含め、ホームのフラムが同点に追いつこうと攻勢に出る。しかし、クリスタル・パレスも集中した守備でしのぎ切り、逃げ切ったクリスタル・パレスが敵地で完封勝ちを収めた。
■試合結果
フラム 1-2 クリスタル・パレス
■得点者
フラム:H・ウィルソン(38分)
クリスタル・パレス:エンケティア(20分)、グエイ(87分)




