横浜F・マリノスのケヴィン・マスカット監督が、FUJIFILM SUPER CUP 2023のタイトル獲得を喜んでいる。
昨季のJ1リーグ王者として、天皇杯覇者のヴァンフォーレ甲府とシーズン開幕を告げるタイトルマッチに臨んだ横浜FM。30分にエウベルのゴールで先制したが、44分にウタカのゴールで同点に追いつかれた。それでも61分に西村拓真が決勝点を奪い、2-1で勝利を収めている。
6度目の挑戦にして、クラブ史上初の富士フイルム杯制覇を飾った横浜FM。試合後、マスカット監督は「クラブとして初めてこのタイトルを獲得出来たことは本当に誇らしい」と喜びを語りつつ、以下のように続けた。
「全体的にポゼッションを多くできていたものの、トランジションやリスクを負うプレー、切り替えの部分では、前半は満足出来ないものだった。後半には修正出来た点はあったし、開幕前にこのような試合を戦えたことは良かったと思う」
そして横浜FMは、17日に迎える2023年シーズンのJ1リーグ開幕戦で近年タイトルを争ってきた川崎フロンターレといきなり激突する。昨季のリーグ戦での成績は1勝1敗、最終的には2ポイント差で上回ったものの、敵地では厳しい戦いが予想される。それでも指揮官は、自身のスタイルは変えないことを宣言しつつ、新シーズンへの意気込みを語った。
「去年のことを話すのはこれで最後。去年は去年で素晴らしいメンバーで優勝を勝ち取ったシーズンだった。そして、今年はそのパフォーマンスをいかに継続していくかが重要。選手の入れ替えはサッカーではよくある話で、変わらないこともあれば、変わることもある。ただ、スタイルは何も変えることなく貫いていく。自分たちのアイデンティティは大事にしていくし、継続していく。自分にはそれをやっていく責任がある」
「もちろん、今シーズンが簡単だとは決して思っていない。良い時でも悪い時でも、チャレンジの姿勢を崩すことなく臨みたい」