2020-11-14 Gonda JapanGetty Images

7試合連続無失点のGK権田修一、楢崎正剛の記録に並ぶも「一人では無理…チームがいてこそ」

パナマ戦でゴールを守った権田修一がこの一戦を振り返った。日本代表は現地時間13日、国際親善試合でパナマ代表と対戦。南野拓実のPKにより、日本が1-0で勝利を収めている。

序盤は3バックで臨んだものの、試合途中から陣形全体が引き気味になってしまったことについて権田は「3バックで守備の時は少し5バック気味と言うか、長友選手と室屋選手も落ちてちょっと5-4-1という形で重心が(自陣に)落ちてしまうというところはもちろんあるのかなと思います。逆に相手が割とスペースを突いてくる、どんどんと詰まったらロングボールを入れてくるというスカウティングはあったので、編に後ろが無理に前に押し出してスペースを作らないようにというところは、少し自分たちのこの試合に対して準備していたところです」と言及した。

「どうしても攻撃のところが厚みが出せなかったことは反省ではありますが、守備の面では今日の自分たちが目指した戦い方、もう少し修正点、アグレッシブに行った方が良いよねというのはありますけど、しっかりゼロに抑えられたことは良かったのかなと思っています」

以下に続く

日本代表では7試合連続無失点となり、元日本代表GK楢崎正剛の記録に並んだ。このことについては次のような見解を示している。

「楢崎さんに並んだと言われるのが楢崎さんに失礼だと僕は思っています、まずは。7試合というところですけど。まずは一人で7試合無失点なんて不可能なんです。それが例えば毎試合枠内シュートが15本くらい来ていて、毎試合PKがあってそれで無失点だったら『俺の記録だ』ってなるかもしれないですけど、今日の試合も皆さん見られていて分かる通り、本当にピンチのところでみんなが体を張って防いでくれているシーンがたくさんあるので」

「この7試合の中でもそういうところがたくさんあって。前線の選手から後ろまでが体を張った結果の7試合(連続無失点)なのかなと思います。逆に言うと、僕が出ている7試合じゃないところで、例えば日本代表チームということで考えたらベネズエラとのホームの試合で大量失点してしまった試合もありました。そういう意味では、僕個人で日本代表チームをやっているわけではなくて、日本代表チームとして高みを目指すためにやっているので、僕としてはあの試合がどうしても頭にあるので、連続無失点だと言われてもあんまりしっくりこないんですよね。自分が出てても出ていないくても、チームがより成熟していくことが大事なことだと思う」

次戦、17日に予定されているメキシコ戦については「次メキシコ戦出るか分からないですけど、出なかったとしてもそこで失点したらチームとしてやっぱり失点じゃないですか。そういうところは本当に、チームでというところはこだわりたいと思います」と抱負を口にした。

代表へと招集されるようになり10年が経過したが、権田はパナマ戦でようやく18キャップに到達。ここまでの歩みについても振り返った。

「(代表でのキャリアが)順調じゃなかったのは間違いないです。代表のデビュー戦という意味では吉田(麻也)選手と僕は一緒な気がするんですよね。彼、イエメン戦だったので。その吉田選手はこの前の試合で100試合ですよね。僕はまだ……18試合ですか?僕はその出場数すら知らなかったですけど。たぶんベンチの数だったら結構いってると思うんですよね。それでも代表には何度も呼んでもらっていましたし。(アルベルト)ザッケローニさんも4年間ずっと呼び続けてくれましたし、もしかしたら違うキーパー入れたら、もっとチームのためになったかもしれないですけど、そういうのを色んな人が僕を評価して、僕を成長のために色んな経験をさせてくれたことに対して今はこうやってプレーをして返すことが自分のできることなのかなと思います」

「とはいえ、この現状に満足しているということは当然ないです。ここから先、あと2年後のW杯に向けてもっと自分が成長しないとW杯で勝つことはできないと思っているので。そういう意味では個人のパフォーマンスをもっと上げていかないと、チームがW杯で大事なところで権田頼りになるよね、というふうにならないと代表で試合に出る意味がないので。『メンバー入りました、やったー』ではなくて、これから先自分がベストだと思う道を進み続けて日本代表に貢献できたらと思っています」

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