7日に行われたヨーロッパリーグ(EL)準々決勝ファーストレグ、フランクフルト対バルセロナは1-1のドローで終了した。フランクフルトFW鎌田大地は先発出場を果たし、80分に退場者が出た事情でピッチから下がっている。
今季ELの絶対的な優勝候補バルセロナをホームに迎えたフランクフルト。前半は、その堅守速攻がはまりにはまっている。3分にはフェラン・トーレスに強烈なミドルを放たれ、GKトラップの好守に頼ったものの、それ以降は自分たちのペースで試合を進めていった。
フランクフルトは6分、鋭いカウンターからソウがペナルティーエリア内にフリーで飛び込んだが、あとは押し込むだけだったグラウンダーのボールを枠の外に飛ばしてゴールならず。対して、ほぼ1点ものの決定機を許して肝を冷やしたバルセロナは、ボールを落ち着かせてフランクフルト陣地で試合を進めようとしたが、激しく強靭なプレッシングを前にまったく活路を見出すことができない。かてて加えて22分にはピケが負傷し、チャビ監督は代わりにラングレをピッチに立たせた。
フランクフルトはそんなバルセロナからコンスタントにボールを奪い、鎌田も絡めたサイド中心の速攻からゴールを目指していく。38分にはボレがブスケツに倒されたとしてPKが指示されたが、VAR介入後、足が先にボールに触れていたために判定は取り消された。結局、前半はスコアレスのまま終了。鎌田はとにかく良いポジショニングが目立ち、ボールを受けるとまったく流れを切ることのない的確な判断でパスを出してドリブルを仕掛け、またチーム全体と調和の取れたプレスを仕掛けていた。
迎えた後半、フランクフルトは47分に待望の先制点を獲得する。CKのルーズボールからペナルティーエリア手前のクナウフがミドルを放ち、これがGKテア・シュテーゲンの横っ飛びもむなしく枠内に収まった。
失点したチャビ監督は62分に交代カードを切り、ガビとアダマ・トラオレを下げてフレンキー・デ・ヨングとデンベレを投入。すると、ここからバルセロナのポゼッションショーが始まり、67分に同点弾を獲得する。ペナルティーエリア手前中央、フェラン・トーレスがすぐ右のF・デ・ヨングとの巧みなパス交換からエリア内に入り込み、ボールを枠内に流し込んだ。
同点に追いつかれたフランクフルトは以降もバルセロナの流麗なパス回しを前に防戦を強いられる。また78分にはペドリを踏みつけたトゥタが2回目の警告で退場となり、数的不利に陥った。フランクフルトが速攻を仕掛ける際、起点となっていたのは鎌田だったが、この退場劇によってDFの補充が必要となり、日本人FWはアルマミ・トゥーレと交代している。
試合は終盤になってもバルセロナのペースで進んでいったが、10人のフランクフルトは2失点目を許すことなく、1-1のまま試合終了のホイッスルを迎えた。なおバルセロナホームのセカンドレグは、14日に行われる。
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