Japan 11142025(C)Getty Images

オランダと日本の首位争いを予想…独誌がグループを分析「前回W杯ではドイツを苦しめた」

2026年北中米ワールドカップ(W杯)に向け、グループステージの抽選も行われ、日本はグループFでオランダやチュニジア、欧州プレーオフBの勝者と対戦することが決まった。各グループの分析を行ったドイツ誌『キッカー』は、そんな日本のグループをどう見ているのだろうか。

ドイツにとって永遠のライバルでもあるオランダ。『キッカー』は、そんな同国ではアーリング・ハーランドを擁するノルウェーとの対戦を避けられたことに安心したかもしれないと指摘。とはいえ、プレーオフの結果、スウェーデン(アレクサンダー・イサク)やポーランド(ロベルト・レヴァンドフスキ)と組まれる可能性は残っており、他の強力なFWを擁するチームと同居することは不安要素になり得るとしている。

一方で、ロナルド・クーマン監督率いるオランダのチームについては「非常に大きなチームとしての結束力がある」としたうえで、「プレミアリーグで活躍する多くのスター選手(ライアン・フラーフェンベルフ、コーディ・ガクポ、タイアニ・ラインデルス)をそろえているが、大会を勝ち抜く上で必要とされる世界レベルの違いを生み出す存在と呼べる選手がいない。その役割は主将フィルジル・ファン・ダイクも、もはや担えてはいない」と分析している。

記者は、「2026年W杯本大会に最初に実力で出場を決めた国」である日本について、オランダとグループF首位を争う最大のライバルと見ている模様。「日本は十分にオランダとグループ首位を争う力がある。戦術的に規律が高く、走力があり、テンポのあるサッカーで、前回W杯ではすでにドイツを苦しめている」と、ドイツに勝利を収めた前回大会を振り返りつつ、「ブンデスリーガやスペイン、オランダなどでもプレーする複数の海外組が、必要なクオリティと一体感をもたらしている」と続けた。

チュニジアに関しては「注意を払う価値がある」と表現。負けなし、無失点でアフリカ予選を突破したものの、「その裏には、スターのいない高齢化が進んだチームがある。勇気を欠く場面が多く、プレースタイルやチーム構成の面でも革新的とは言えない」と厳しく評価し、「むしろ早期のW杯敗退の可能性が濃厚だ」とした。

広告
0