国際サッカー連盟(FIFA)は、オフサイドの判定を補助するセミオートメイテッド(半自動)の最先端技術を、カタール・ワールドカップで導入することを発表した。
2018年のロシア・ワールドカップでビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)を導入したFIFA。その後、VARは各リーグや各大会で主流となっていたが、ディシジョン・メイキングに時間が掛かり過ぎるなどの問題が頻繁に取り沙汰されていた。
これを受け、FIFAはすでにアラブカップやクラブワールドカップで導入し、オフサイドの判定時間を70秒から25秒に短縮することに成功した新テクノロジーを11月の中東初となるカタールワールドカップで導入することを決定。
FiFAによると、このシステムはボールの中央にセンサーが埋め込まれ、1秒間に500回のデータが送信されて正確な接触位置が特定可能に。さらに、スタジアムの屋根には12台のトラッキングカメラが取り付けられ、ボールの位置と各選手の29カ所のポイントをとらえて1秒間に50回のデータを送信し、ピッチ上の個々の正確な位置を計算するという。
仮に選手がオフサイドポジションにいれば、VARオフィシャルに警告され、その後ピッチ上のレフェリーに伝えられる。さらに、オフサイドの判定がなされた場合、スタンドのスクリーンに3Dアニメーションによる映像が流されるようだ。
FIFAのジャンニ・インファンティーノ会長は「セミオートメイテッド・オフサイドテクノロジーは現在世界中で導入されるVARシステムの進化だ。このテクノロジーはカタールに向かうチーム、選手、ファンに最高のものを提供するために行われた3年間の研究と検証の集大成だ。FIFAはこの取り組みに満足しており、2022年ワールドカップで世界中がセミオートメイテッド・オフサイドテクノロジーの利益を目にすることを楽しみしている」と語った。
なお、同システムはカタール・ワールドカップ前までにさらなる試験的な導入が予定されている。
