国際サッカー連盟(FIFA)は、マレーシア代表の7選手を処分した。イギリス『BBC』が伝えている。
近年、東南アジア各国を中心に、帰化選手を積極的にリクルートしており、中でもインドネシア代表が大きな成果を残している。同様にマレーシア代表も帰化選手を起用していたが、6月のベトナム代表に4-0で勝利した直後から、選手の出場資格に関する調査をFIFAは進めてきた。
FIFAは9月に当該選手に対して1年間の出場停止処分と、2000スイスフラン(約38万円)の罰金を科し、マレーシアサッカー協会にも35万スイスフラン(約6660万円)の罰金を科していた。当初処分理由を公表していなかったが、この度その理由が明らかになった。
FIFAの規則では、当該国以外で生まれた場合であっても、両親、もしくは祖父母の出生国でプレーすることを認めている。しかし、マレーシアサッカー協会は処分を受けた7選手の祖父母がマレーシア出身であると出生書類を偽造する不正を働いていたようだ。
処分を受けた選手は、スペイン出身のガブリエル・パルメロ、ファクンド・ガルセス、ジョン・イラザバル、アルゼンチン出身のロドリゴ・オルガド、イマノル・マチュカ、オランダ出身のヘクター・ヘヴェル、ブラジル出身のジョアン・フィゲイレドの7選手に上る。
マレーシアサッカー協会は、今回処分された7選手の祖父母の出生地がマレーシアのペナンやマラッカであるという書類をFIFAに提出。しかし、今回の調査により、当該選手の祖父母はアルゼンチンやスペインなどで出生したことが明らかになったようだ。
なお、マレーシアサッカー協会は、「事務的な手違い」があったとしてFIFAの処分に対して異議申し立てを行うことを発表している。
