都民の日でありクラブ創設日でもある10月1日、東京・渋谷でFC東京がイベントを行った。従来は西東京を中心にホームタウン活動を行って来たクラブは、スポンサーであるミクシィとともに今後渋谷からどんどん仕掛けていくという。
■「FC調布と言われて悔しかった」(森重)

場所は渋谷・道玄坂のイベントスペースDAIA。『2019 F.C. TOKYO NIGHT in SHIBUYA』と銘打ったイベントはトークショーと「東京ドロンパ」のバースデイパーティの二つを軸に、第1部(18時~)第2部(19時40分~)の2回に分けて開催された。
日々野真理さんと石川直宏クラブコミュニケーターが司会を務め、トークショーにはDF森重真人、FC東京の熱狂的なサポーターであり、渋谷を中心に活動を続ける音楽プロデューサーのMr.BEATS a.k.a. DJ CELORY(DJセロリ)さん、2部のみスペシャルゲストとして株式会社ミクシィの木村弘毅代表取締役社長が参加した。
クラブのホームタウンは東京都だが、これまでは味の素スタジアムのある調布市や練習場のある小平市といった西東京が中心だった。都心部では、六本木ヒルズや渋谷109などで過去に何度かイベントを開催しているものの、継続して行ってはいない。
「『FC調布だろ』と言われたことがあって悔しかった。東京のど真ん中にFC東京を広めたい」とトークショーで語ったのは森重だ。石川CCは渋谷マークシティの前でチラシ配りをした際に、「人が多くてなかなかチラシをもらってもらえない。人だかりができない」と振り返る。
ミクシィの木村社長は、開口一番「FC東京ってめっちゃイケてると思ってるんです」と話す。今季からクラブはミクシィとともに、試合開催日の演出や「青赤パーク」(スタグルやサッカーゲームなどが楽しめるイベントスペース)の運営に取り組んでいるが、誰の目にも分かりやすいのは、試合前の選手紹介映像がガラリと変わったことだろう。
森重は「あの紹介映像かっこいいですね。選手のモチベーションも上がる。あれだけかっこいいのなら、なんでも協力する」と大満足の様子。「メイキングから見てきたが、かっこよくなる予感しかなかった」とする木村社長は、そもそもミクシィがクラブと取り組みを始めた理由をこう明かす。
「大きな視点で言えば、日本のスポーツは2020年に向けて国として力を入れている時期です。その中で、(首都の)サッカーチームが盛り上がるのは、東京都のためにも有効なこと。僕らがチームを強くできるかと言えば、全くないのですが、いろんなイベントや演出で盛り上げて興奮してもらって、さらにそれを口コミで広げてもらい、ファンを広げてもらう。そんなお手伝いができれば。そもそも素敵なチームなので、さらにもっと都民に広げていくことが重要なんです」
これを受けた石川CCは「まずはスタジアムに来ていただく。そこでモリゲ(森重)たち選手が結果を残していく。僕は引退して皆さんと接する機会が多くなっているので意見も聞ける。青赤パークも改善されているし、よりよくしていきたいというスタッフの思いもある。そういった思いが一つになっていく過程が感じられる。そういう過程を経て優勝したい」と今である必然性を熱く語った。
■選手を打ち出さないメッセージも?
©Goalでは、そもそもなぜ渋谷なのか? 90年代後半から渋谷の音楽シーンに関わってきたDJセロリさんは語る。「渋谷から世界に羽ばたいていったミュージシャン、アーティスト、DJ、ラッパーは多い。文化の発信拠点としても成り立っている街なんです」。自身は京王線沿線の千歳烏山出身で、FC東京がJ2入りした1999年からのサポーターだ。「首都のサッカークラブとして、ファッションもそうですし、渋谷からいろんな形で発信されればいいな」と思いを語る。
続く木村社長は、「セロリさんと一緒で、ファッション、アパレルからのアプローチもあると思います。原宿にある『FR2』(エフアールツー)というブランドと(X-FLAGが)コラボしたスウェットを出したのですが、若い人から反響があった。若くて『東京のチームって意識してなかったけど…』という新たな層を巻き込んでいくのに渋谷と言う場所はいいんです」とその潜在力に実感を持っている。
クラブは既存サポーターを対象にした単発のイベントで終わらせるのではなく、まずは23区内への浸透を目的として継続的な活動を積極的に行っていくとのこと。クラブ広報・家木大輔さんによると、今回あえて選手を出さない『TOKYO OUR HOME TOWN』というメッセージを打ち出したポスターを制作したという。

東京という街の持つ力は大きい。木村社長が言う。「海外に視察に行ってサッカー関係者と話すと『何? FC東京? めっちゃ強いんでしょ』と言われる。名前だけならFCバルセロナと同じなんですよ。僕の夢はこうです。例えばニューヨークに行ったら、ニューヨークヤンキースの帽子をお土産に買ってくるじゃないですか。海外の人が日本に来たらFC東京のグッズをお土産に買って帰るようになってほしいんです」。
「東京、日本、さらには世界にも目を向けて発信していきたい。そのためにはチームの成績も重要で、より魅力的なチームにならないと。これまで (商店街に)フラッグを掲出していただいたり、チラシを配ったりしてきたが、そういう活動と同時に今回のようなイベントも積極的にやっていきたい」と石川CCはクラブの方向性をあらためて伝えた。
渋谷で行われた今回のイベント。特に19時40分からの2部にはスーツ姿の来場者も多く訪れ、「仕事帰りに来やすい」といった声も複数上がっていた。これも都心でイベントを開催する利点だろう。クラブは10月19日には、渋谷・松濤にあるDAZN CIRCLE(ダゾーンサークル)で明治安田生命J1第29節・ヴィッセル神戸戦(13時キックオフ/ノエスタ)のパブリックビューイングを予定している。
(取材・文=Goal編集部)
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「※」は提携サイト『 Sporting News 』の提供記事です



