現地時間12日、イングランド・プレミアリーグは第12節が行われ、チェルシーは敵地グディソン・パークでエヴァートンと対戦した。
今夏の大型補強と開幕4連勝でプレミアリーグの“台風の目”となることが期待されていたエヴァートンだが、その後は主力の怪我もあり一気に失速。同じく大型補強で市場を賑わせたものの、開幕ダッシュに失敗したチェルシーが今や首位争いを演じており、両者の立場は開幕当初とは完全に逆転している。
立ち上がりから、地力で上回るチェルシーが攻勢に試合を進める。特にハヴェルツがボールに絡む機会が多く、右サイドを中心にエヴァートンゴールへと迫る。
しかし、エヴァートンもカウンターに活路を見出すと、迎えた21分、GKピックフォードからのロングキックを競り合ったキャルヴァート=ルーウィンが、エリア内右にこぼれたセカンドボールに自ら反応すると、飛び出したGKメンディに倒されてPK。これをシグルズソンが冷静に逆を突いて沈め、エヴァートンが先制する。
先制を許したチェルシーはすぐさま反撃。25分、右CKのこぼれ球をリース・ジェームズが狙うと、強烈なボレーがDFをかすめて左のポストを直撃。28分には右サイドからのチルウェルのFKをファーサイドのジルーが頭で落とし、最後はズマが押し込むが、これはGKピックフォードの正面に飛んでしまう。
その後もチェルシーが押し込む展開となるが、エヴァートンも集中した守備でしのぎ切り、1点をリードしたままハーフタイムを迎えた。
後半も1点を追うチェルシーが攻勢に出る。開始早々、GKピックフォードが飛び出してはじいたボールを拾い、マウントがループシュートを試みる。しかし、これはゴール上へとわずかに外れる。
64分、カウンターから右サイドを抜けたキャルヴァート=ルーウィンがエリア内右からカットイン。シュート体勢に入るところで戻ったチルウェルに倒されてエヴァートンに再びPKが与えられる。しかしVARの結果、パスが出た時点でのオフサイドが判明し、PKは取り消しとなった。
肝を冷やしたチェルシーは68分、ハヴェルツに代えてエイブラハムを投入し、ジルーと並べてターゲットを増やす。しかし、ボールは保持できるものの思うようにシュートチャンスを作れない。81分にはペナルティーエリア手前左からのFKをマウントが狙うも、右のポストをかすめて外れる。
82分、コヴァチッチに代えてギルモアを投入したチェルシーのランパード監督に対し、エヴァートンのアンチェロッティ監督はシグルズソンを下げてアンドレ・ゴメスを投入。さらにはイウォビ、リシャルリソンを下げてトム・デイヴィス、ケニーを投入し、逃げ切りを図る。
アディショナルタイムの5分間でもチェルシーは集中した守備を見せるエヴァートンから決定機を作ることはできず。PKで挙げた虎の子1点を守り切ったエヴァートンが、チェルシーに今季2つ目の黒星をつけた。
■試合結果
エヴァートン 1-0 チェルシー
■得点者
エヴァートン:シグルズソン(22分PK)
チェルシー:なし
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