ローマの指揮官を務めるジョゼ・モウリーニョ監督が、EURO2020決勝のPKについて言及した。
11日に行われたEURO2020決勝のイタリア代表vsイングランド代表は、1-1で迎えたPK戦を制したイタリアが53年ぶり2度目の優勝を決めた。
この試合、イングランドの5人目のPKキッカーは19歳のサカに。サカのシュートはGKジャンルイジ・ドンナルンマにセーブされ、イングランドのEURO初優勝の夢はついえた。
イングランドの5人目のPKキッカーをサカが務めたことについて、モウリーニョ監督は「酷だった」とイギリス『talksport』でコメント。現場の状況を理解できない部分があるということを踏まえた上で、以下のように話した。
「PKキッカーの選択について、サカに最後を任せるのはきつかったと思う。あの瞬間、少年の双肩にすべてがかかった。酷だったと思うね。だが、ギャレス(サウスゲート監督)に聞かないと、わからない。なぜなら、しばしばこのような状況で、いるべきである選手がいないこともあるからね。責任を背負わない選手もいるものだ」
「そして、ギャレスは正直な男という印象が私にはある。彼は選手を守る。『この選手が蹴りたがらなかった』などとは決して明かさないだろう」
「私は今回がどのような状況だったかわからない。本当に知らないが、良いPKキッカーかどうかということは問題ではないと思う。今回、ラヒーム・スターリング、ジョン・ストーンズ、ルーク・ショーはどこにいたのだろう? ジョーダン・ヘンダーソンやカイル・ウォーカーはなぜピッチにとどまらなかったのか?」
「マーカス・ラッシュフォードとジェイドン・サンチョは入ったばかりだった。正直、ファーストタッチからPKを蹴るのはかなりハードなことだ」
「サカに関しては一国の運命が彼の双肩にかかった…。本当にきつかったと思う。かわいそうだ、気の毒に思う」
