バルセロナやレアル・マドリーが獲得に興味を持つFWアーリング・ハーランド。しかし、要求する超高額なサラリーが取引を困難なものにさせていることが『Goal』の取材で明らかになった。
2020年1月のドルトムント加入以降、大活躍を続けるハーランド。そんな20歳のストライカーに対しては、バルセロナやレアル・マドリー、マンチェスター・シティなどのプレミアリーグ勢をはじめ、ヨーロッパを代表するメガクラブが獲得に興味を持つと連日報じられている。
ドルトムントは売却の意思がないことを明確にするものの、今夏の移籍を見越してか、先日に代理人ミノ・ライオラ氏と実父アルフ・インゲ・ハーランド氏がスペインやイングランドに渡航したことが判明。その中で、両氏が非公式ながらクラブ首脳陣と話し合いの場を設けたことがわかっている。バルセロナやレアル・マドリーとも接触したが、その中では具体的な移籍金などについては話し合われなかったようだ。
スペインの2強をはじめメガクラブがハーランド獲得を望む中、一番の障壁となるのが高額なサラリー。『Goal』の取材では、選手側は3500万ユーロ(約46億円)にも及ぶ天文学的な年俸を新天地に求めており、数カ月前にはイングランドの1クラブが接触したものの、この要求額により獲得レースから撤退したことが発覚している。
これだけのサラリーを要求されれば、新型コロナウイルスのパンデミックにより財政難に見舞われるバルセロナには到底手の届かない契約になると予想される。また、新たなる“ガラクティコ(銀河系)”の誕生を見据えるレアル・マドリーでさえも、破産してまでこの契約に踏み切る可能性は低いと考えられている。
一方でドルトムント側は、たとえチャンピオンズリーグ出場権を逃してもハーランド放出を迫られることはないようだ。父親と定期的に連絡を取り、オファーがあったとしても1億5000万ユーロ(約195億円)に近い額のみ検討する考えのようで、取引は「事実上不可能」と考えていることが分かっている。