イングランド代表のガレス・サウスゲート監督は、1億ユーロ(約157億円)によるハリー・ケインのバイエルン・ミュンヘン移籍がイングランドにとって朗報である理由を説明した。
11歳の2004年にトッテナムに入団したケインは、同クラブでファーストチームデビューを飾ると、ローン移籍を繰り返した後に2013年からチームに定着。それ以降、長年にわたってエースストライカーとして活躍し、クラブ歴代最多となる公式戦280ゴールを記録した。
だが今夏、現行契約が残り1年を切った中、バイエルンがケインの獲得に強い関心を持つと、長きに渡った交渉を経て1億ユーロ以上とされる移籍金でチームを離れることが決定した。
さっそく新天地で結果を残すケインについてサウスゲート監督は、ケインがブンデスリーガで実力を発揮したいという欲求に駆られているだろうと考えた上で、もしケインがトッテナムとの契約をあと1年延長することを選んでいたら、彼はさらに1年間、不安と付き合わなければならなかったのではないかと思いを口にした。
「イングランド側の立場からすれば、ハリーの今後数年間の将来が決まったことは良いことだと思う。それ(移籍)は選手にとって気が散ることになりかねない。でも、彼が新しいクラブで活躍することは、彼にとってもいいことだ。一つのクラブに長くいたからね。変化があるということは、新しいチームメイト、新しいスタッフ、新しいファンに感動を与えなければならないということであり、新しい国に適応しなければならないという人生経験にもなる。それはたくさんのポジティブなことがあるよ」
また、サウスゲート監督は「彼がより良い選手になるかどうかはわからないが、この移籍が彼のメンタリティー面において役に立つかもしれない」と主張。新天地に行ったことで、イングランド代表に何かを還元してくれることを期待しているようだ。


