天皇杯 JFA 第100回全日本サッカー選手権大会は、27日に準決勝のガンバ大阪vs徳島ヴォルティスが行われた。
2020シーズンの明治安田生命J1リーグを2位で終えたG大阪が、J2リーグを制した徳島ヴォルティスと対戦。決勝進出をかけた一戦に、G大阪はパトリックや倉田秋、小野瀬康介らを先発起用とし、宇佐美貴史はベンチスタートとなった。
試合の立ち上がり、積極的に攻め込んでいくG大阪は3分に決定機。右サイド浅い位置から山本悠樹がボックス内にボールを蹴り込むとパトリックが落として走り込んだ藤春廣輝がシュートを放つ。いきなりゴールを脅かしたG大阪だったが、ここはGK上福元直人がセーブする。
前半序盤を終えるとG大阪がペースダウンし、ポゼッションスタイルでシーズンを戦い抜いた徳島が徐々にボール支配を高める。27分にはロングボールに反応したチーム内得点王の垣田裕暉がボックス右からシュートを放つが、枠を捉えない。
なかなか攻勢に移れないG大阪だったが、44分にボックス手前中央から渡邉千真が強烈なミドルシュート。しかしここでも徳島の守護神がファインセーブを見せ、スコアレスで前半を終える。
後半開始早々にも徳島に決定機が訪れた。49分に左サイド深い位置まで入り込んだ西谷和希が低い弾道のクロスを折り返すと、ボックス中央に走り込んだ垣田が右足で合わせる。しかし、ミートすることができずにボールは枠を越えていく。
一進一退の攻防が続く一戦は53分にスコアが動く。右サイドからのクロスに反応した倉田がシュートを放つとGK上福元が弾いたところから混戦が発生。最終的にパトリックが押し込む形でG大阪が先制した。
61分、互いに選手交代を敢行する。G大阪が渡邉に代えて宇佐美を起用すれば、徳島は浜下瑛と藤田征也に代えて10番の渡井理己と岸本武流。ともに中心選手を投入して展開を変えようとする。
すると64分、自陣左サイドから右に大きく展開してクロス、ボックス中央に走り込んだ西谷がゴール左下隅を狙ったシュートを放ち、流れるような連係からチャンスを作った徳島だったがGK東口順昭がキャッチ。同点弾こそ決められないが、頻繁にボールに触る渡井を中心に徳島が良い時間帯を過ごす。
追加点が欲しいG大阪も後半半ばごろからギアをアップ。75分にはボックス手前右の山本からの難しいクロスに矢島慎也がボレーでうまく合わせるが、GK上福元がまたも好守を見せて弾き出す。
それでも81分、小野瀬に代わって投入された福田湧矢がすぐに宮本恒靖監督の期待に応える。投入から1分後の82分、カウンターからボックス右に抜け出した福田がGK上福元が飛び出してくる中で迷いなく右足を振り抜いて加点。G大阪が終盤に点差を広げた。
前がかりになった裏のスペースを狙われることも厭わずに最後まで重心を下げない徳島だったが、ネットを揺らせないまま試合が終了。この結果、G大阪が川崎Fの待つ決勝に駒を進めた。
2021年1月1日に行われる天皇杯決勝の川崎FvsG大阪は、国立競技場で14:40にキックオフが予定されている。
■試合結果
ガンバ大阪 2-0 徳島ヴォルティス
■得点者
G大阪:パトリック(53分)、福田湧矢(82分)
徳島:なし
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