現地時間19日、ヨーロッパリーグのグループリーグ第3節で、エヴァートンvsリヨンは1-2でアウェーのリヨンが勝利を収めた。
この試合ではリヨンの1点リードで迎えた64分、乱闘騒ぎが勃発した。CKの流れからエヴァートンはクロスを放り込み、ファーに流れたボールをリヨンのGKアントニー・ロペスがキャッチ。しかし、その着地点でエヴァートンDFアシュリー・ウィリアムズがGKロペスをプッシュし、ロペスはゴールライン裏の段差から転げ落ちてしまう。
これを見たリヨンの選手はウィリアムズに激しく詰め寄り、ここから両軍入り乱れた騒動に発展。観客席にいたエヴァートンサポーターの親子が、リヨンの選手にパンチを入れようとする場面もあった。
このシーンで、主審はウィリアムズとバートランド・トラオレにイエローカードを提示。試合はその後両チームともに1点を奪う展開となり、1-2でリヨンが勝利する結果となった。
騒動の発端となったウィリアムズは試合後『BTスポーツ』の取材に応じ、「サッカーの試合ではこういうこともあるさ。ヒートアップする状況だったが、みんな試合に勝つために必死だからね」と述べている。
その一方で、かつてプレミアリーグで審判員を務めたグラハム・ポール氏は、この騒動でエヴァートンサポーターも暴力に加わったことが問題視され、今後処罰を受ける可能性が高いとの見解を示している。
「リヨンのゴール裏では両チーム入り乱れてのつかみ合いとなったが、エヴァートンサポーターがリヨンの選手をパンチしている姿も確認されている。これはおそらくUEFAも問題と見て、処罰の対象として審議することになるだろう」
エヴァートンのキャプテンであるウィリアムズが騒動を誘発したことについては、「チームスタッフさえもウィリアムズを静止するために入らないといけないなんて、彼のキャプテンとしての資質に疑問が残る。ああいう状況こそキャプテンが場を沈めるべきだからね」と語り、ウィリアムズの行動に苦言を呈した。
また、複数のイギリスメディアは「ウィリアムズは退場が妥当だったのではないか」との論調でエヴァートン主将を非難している。
ヨーロッパリーグでは3試合で1分け2敗とグループ最下位に沈んでいるエヴァートン。リヨンとのホーム戦でも敗れる結果となったが、この騒動でホーム開催のエヴァートンに処罰が下される可能性も高まっており、今後もその動向が注目されるところだ。
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