現地時間14日、ドイツ・ブンデスリーガは開幕戦が行われ、長谷部誠と鎌田大地の所属するフランクフルトは敵地ジグナル・イドゥナ・パルクでドルトムントと対戦した。
主将のロイス、ハーランド、アザール、レイナが前線を組み、フンメルス、ザカドゥ、ゲレイロら怪我人続出の最終ラインにはヴィツェルが入ったドルトムント。一方、リーガ開幕前に行われたDFBポカールでまさかの初戦敗退を喫したフランクフルトは、キャプテンマークを巻いた長谷部と鎌田が先発メンバーに名を連ねた。
立ち上がりから攻勢に出たのはドルトムント。ホームの大声援を背に、若き攻撃陣が躍動し、急造DFラインの不安定さを感じさせない展開に持ち込む。
迎えた23分、ハーフェ―ライン付近でボールを奪うと、ハーランドがドリブルで突進。ゴール前でラストパスを受けたロイスがゴール右へと流し込み、攻勢のドルトムントが先制する。
フランクフルトも27分、高い位置でボールを奪い、ゴール前で突破を図ったボーアをパスラックが止めるが、こぼれたボールがそのままゴール右へと吸い込まれ、意外な形でフランクフルトが同点に追いつく。
幸運な形で試合を振り出しに戻したフランクフルトだったが、ここからドルトムントの攻撃陣が爆発。32分、カウンターからロイスが潰れて繋いだボールをハーランドがドリブルで持ち込み、エリア内右でラストパスを受けたアザールが右足を振り抜く。強烈なシュートでGKトラップを破り、ドルトムントがあっさりと勝ち越しに成功する。
そのわずか2分後、GKコベルからのロングキックをロイスが頭で逸らすと、呼応したハーランドが処理に手間取ったイルザンカーと入れ替わり、完全に抜け出して3-1と突き放す。
さらに40分には、ドルトムントのCKになりそうなボールをGKトラップが必死に腕を伸ばして残すも、このボールに反応したロイスが角度のない位置から流し込んでネットを揺らす。これが決まっていれば完全に試合は決していたが、VARの結果、トラップが掻き出したボールがラインを割っていたとしてノーゴールとなり、CKからプレーが再開された。
2点ビハインドで後半を迎えたフランクフルトは、ハーフタイムで鎌田、バルコック、イルザンカーを下げてハウゲ、リンドストローム、レンツを投入。しかし、後半も立ち上がりからドルトムントが4点目を奪いに容赦なく攻め立てる。
すると57分、ゴール前での混戦からハーランドのラストパスを受けたレイナがネットを揺らす。一度はオフサイドの旗が上がったが、VARの結果、ゴールが認められドルトムントが4点目をマークした。
長谷部は69分に退き、70分には高い位置でインターセプトしたロイスのスルーパスに抜け出したハーランドが独走。そのままネットを揺らし、フランクフルト側は当然オフサイドをアピールするが、VARの結果、ゴールは認められドルトムントが5点目を記録した。
意地を見せたいフランクフルトは、86分にセットプレーからハウゲが決めて3点差に詰め寄るものの、反撃もそこまで。ハーランドが2ゴール3アシストと全得点に絡む活躍を見せたドルトムントが、開幕戦で最高のスタートを切った。
ドルトムントは17日にバイエルンとのドイツスーパーカップを控えている。
■試合結果
ドルトムント 5-2 フランクフルト
■得点者
ドルトムント：ロイス（23分）、アザール（32分）、ハーランド（34分、70分）、レイナ（57分）
フランクフルト：OG（27分）、ハウゲ（86分）
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