Alessandro Del PieroGetty

ユーヴェOBデル・ピエロ氏、古巣の苦境を危惧「考えていたより深刻。心配な状況」

元イタリア代表のレジェンド、アレッサンドロ・デル・ピエロ氏が、イタリアメディア『スカイスポーツ』のTV番組「Sky Calcio Club」に出演し、古巣ユヴェントスを案じた。

第2次マッシミリアーノ・アッレグリ体制で再出発したユヴェントス。開幕直後の不振から脱出し、ようやく本来の調子を取り戻したかに見えた矢先、サッスオーロおよびヴェローナに敗れて2連敗を喫した。セリエA11試合を終えて獲得ポイントはわずか「15」で9位へと転落。デル・ピエロ氏は、ユヴェントスの現状を案じている。

「今のユーヴェには、いろんなものが足りない。監督交代などチームのことだけでなく、さまざまな変化があった。こういったことがユヴェントスの環境にやや影響を与えている。ユーヴェは、“決して満足せず、常に勝利を必須とされている場所”だが、良い意味だけでなく悪い意味でも爆発してしまう。だから現在のような状況になると難しくなる」

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「アッレグリは退任した時、『チームは再建しなければならない状況』だと話していた。それから、なぜチームは(マウリツィオ)サッリや(アンドレア)ピルロに託され、その後、両者ともに解任されたのか。そして(会長のアンドレア)アニェッリはアッレグリの復帰を強く望んだようだが、このチームはすでに再建されているのか、それともまだ時間が必要なのか、理解していく必要がある」

「チャンピオンズリーグでは集中し、偉大なパーソナリティを示したが、その後、再びブラックアウトに見舞われた。心配な状況だ。これまで信じられないような逆転劇でサプライズを起こしてきたチームだが、今の状況では逆転も難しいように思う」

■C・ロナウド退団の影響

さらにデル・ピエロ氏は、エースストライカーだったFWクリスティアーノ・ロナウドの退団もチームに大きな影を落としたと考える。

「C・ロナウドのこともあまり関係ないとは言えない。30~35ゴールをマークするような選手がメルカート終了間際にユーヴェを退団した。これはチームや選手たちに影響を与えるはずだ。いきなり別の現実に直面しなければならないのだからね。別に言い訳などではなく、計算とはこうやってするものでもある」

「勝利が必須の重要な試合で決定力を示す選手がいる状況に慣れてしまえば、周囲はそれに適応してしまう。アッレグリは最初、『考えていたよりも再建が必要』と話していた通り、ユーヴェは開幕直後に苦しんだ。その後、修正できたかに見えたが、またしても問題が見つかった。これは我々が考えていたよりも、深刻なものかもしれない」

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