ラツィオMF鎌田大地の状況をイタリアメディアが取り上げている。
14日に初戦が迫るアジアカップ。日本代表は元日タイ代表戦後に招集メンバーが発表され、所属クラブのリーグ戦開催スケジュールの関係でタイ戦は招集外となっていた久保建英や遠藤航、中山雄太らが順当に招集。コンディションが心配されていた三笘薫と冨安健洋もメンバー入りした。
注目を浴びたのは、鎌田や田中碧に古橋亨梧がアジアカップメンバー外となったこと。森保監督は「様々な状況がある」との言及に留めたことで、常連組の召集外には様々な憶測を呼んでおり、一部では1月の市場での移籍も騒がれている。
『Corriere dello Sport』がアジア杯メンバー召集外となった鎌田について特集。「高揚の淵から失望の淵へ。鎌田は数カ月の間にすべてを失った。ローマで過ごした5カ月間は致命的だった。ポジティブに始まり、ネガティブに続いた」とラツィオに移籍してから現在までの半年間を表現。
ラツィオの中盤については主軸「ルイス・アルベルトの負傷が最長1カ月の離脱」となったことで補強を目指す模様。「日本人選手の滞在が戦略を変えることはないはず。チャンピオンズリーグを追いかけるサッリを助けるために、ハーフバックをもう一人獲得しようという意図がある」と、鎌田にとっては厳しい状況が続くことになるという。
また、アジア杯メンバー外についても「この不合格は議論を呼んだ」と紹介。理由の一つとして挙げられていた「鎌田は1月にラツィオを去るつもりだった」案については「現実には、鎌田はアジアカップに強い関心を持っていた」と否定している。
「鎌田は6月で契約満了となる。1月に退団するのは彼にとって都合が悪い。ラツィオはプレミアリーグやスペインからのオファーに耳を傾けることもできるが、それは選手にとって魅力的なものでなければならない」
同メディアは鎌田に対し「鎌田が今できることは、フォルメッロで自分を奮い立たせ、より切れ味のある、最終的に決定的なプレーができるようになることだ」と指摘。パフォーマンスの向上を求めた。
『LazioNews24.com』も同様に「ラツィオは現在、すでに年俸300万ユーロ(約4億6000万円)プラスボーナスを支払っており、それ以上の金額を支払うクラブはなさそうだ」と1月の移籍を否定。そして「確かなのは、アジアカップのメンバーから外れたことからもわかるように、この日本人選手が少しでも信頼を取り戻すためには、もっと切れ味のあるプレーを見せなければならないということ」との選外が順当であるという意見を綴っている。


