データを専門に扱うメディア『WhoScored』が、フランクフルトの日本代表MF鎌田大地を特集している。
2019年からフランクフルトのトップチームで本格的にプレーを始めた鎌田。すると公式戦150試合以上に出場し、37ゴール31アシストをマーク。昨季はヨーロッパリーグ優勝の立役者となると、今季はチャンピオンズリーグでも3試合連続ゴールをマークするなど、中心選手として活躍を続けている。しかし、現行契約は今季限りで満了に。これまでバルセロナやドルトムントの他、プレミアリーグの数クラブが獲得に興味を持っていることが伝えられている。
そして『WhoScored』は「鎌田大地って誰? 今夏獲得リストの上位にランクイン」と題し、特集を組んだ。その中でプレーについて分析し、トップクラブが獲得に動く理由を考察している。
「鎌田に注目が集まる最大の理由は、前線における多才さ。今季も中盤中央と左でプレーしているように、ファイナルサードで様々な役割を担うことが可能。この適応力はトップチームでますます求められている。トップレベルの指揮官たちは、成功の可能性を高めるために様々なポジションをこなす選手に注目しているのだ」
その上で「鎌田の能力を最大限引き出すには中盤深い位置、もしくはトップ下」と分析。今季のブンデスリーガ1試合平均「1.3本」のキーパスを記録していることを紹介し、「ターンして味方を探す前にアタッキングサードでスペースを見つけることが可能」と分析した。
さらに今季の決定率に着目。「アシストチャンスがなくとも、自らネットを揺らす術を心得ている」としつつ、鎌田のシュート決定率「33.3%」が今季のブンデスリーガでトップ(20本以上シュートを記録した70選手の内)であることを紹介した。そして「中盤からゴールを狙う選手を増やしたいチームにとって、鎌田は理想的な選手と言える」と称賛している。
「今季リーグ戦で決めた7ゴールの内、3つはボックス外から。そしてその内2つが直接FKであることも特筆すべきだ。さらにボールのないところでのハードワークも魅力的で、リーグ戦1試合平均2回のタックルを記録していることからも、それが当然であることがわかっている」
最後に「今夏に契約満了を迎えるスター選手は多いが、鎌田はマーケットで最も興味深い存在になる可能性がある。ボールの有無に関わらず多くのものを提供することが可能で、ゴールを脅かす選手を加えたいチームにとって候補者リストの上位に入るはずだ」と締めくくった。


