12日のチャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント1回戦セカンドレグ、バルセロナはホームでのナポリ戦に3-1で勝利。2戦合計でも4-2と上回り4シーズンぶりとなる準々決勝進出を果たしている。DFパウ・クバルシは試合後、「人生の中でも最高の一日」との感想を述べている。
今年1月にバルセロナのトップチームデビューを果たしたクバルシ。チャビ・エルナンデス監督が「下部組織の中で一番うまいセンターバックだった」と評する同選手は、ラ・リーガを中心にそのポテンシャルを示してきたが、CLベスト16という大舞台でも抜群の存在感を放っている。
17歳20日と、バルセロナのDFとして史上最年少でのCLデビューを果たしたクバルシは、ビルドアップのパス回しの中心となり、大胆かつ正確な縦パスを出し、そしてFWヴィクター・オシムヘンらを相手にしても物怖じすることなく好守を連発。CLデビューながら、いきなりMOM(マン・オブ・ザ・マッチ)にも輝いた。
MOMのトロフィーをその手に持ちながら、スペイン『モビスタール・プルス』とのインタビューに応じたバルセロナの若きセンターバックは、この日が生涯忘れられないものになったと発言。そしてピッチ上での大胆なプレーとは反対に、MOMに値したのはチームの全員だと謙虚さを見せている。
「自分の人生の中でも最高の一日だね。MOMのトロフィーはチームの全員に値すると思っている。とてもうれしいけど、僕たちはグループなんだよ。今日、全員で仕事を成し遂げられて、とても幸せだ」
バルセロナにとっては4シーズンぶりのベスト8進出がかかる一戦だったが、クバルシは「僕たちは重圧を野心に変えたんだ」と、チームが重圧に苛まれていなかったことを強調。また、自身の17歳とは思えないプレーの自己分析を求められると、次のように返答している。
「僕は落ち着き払ってプレーすることが好きなんだ。そしてデュエルには、いつだって200%の力を出すよう心がけているよ」
なお、途中出場からFWロベルト・レヴァンドフスキの3点目をアシストした主将MFセルジ・ロベルトもクバルシの才能を絶賛。試合後、次のように語っている。
「信じられない。この試合で最高の選手だった。クバルシはシーズンを通して僕たちを驚かせ続けている。しかし、本当に冷静だよね。彼は全キャリアを通して、ここにいなければならない選手だ」
「加えてクバルシは謙虚で働き者だ。バルサがクラブ以上の存在と言われるのは、そういう存在がいるからなんだよ。彼みたいな選手がいることは、まさに誇りなのさ」




