バロンドールを主催する『フランス・フットボール』のパスカル・フェレ編集長が、同賞に関する逸話について語った。スペイン『マルカ』が伝えている。
29日に2021年の受賞者が発表されるバロンドール。フェレ編集長は過去5度にわたって同賞のプレゼンターを務め、また受賞者を事前に知っている人物でもある。
フェレ編集長はクラブの会長、選手代理人、他メディアの記者から受賞者が一体誰なのかを絶えず聞かれるそう。しかし、授賞式の前に明かしたことは一切ないという。
「6年連続で責任者を務めることになったが、ここまで一度も過ちを犯したことはない。私に連絡をしてくる人たちに、受賞者の名前を言ったことはないんだ。受賞者ですらそのことを知らないんだからね。事前に知ってしまうのは、フェアではない」
「私たちは細心の注意を払っている。バロンドール受賞者はトップシークレットだ。スポーツ界で、バロンドールに比較できるような状況は存在しないんだよ」
新型コロナウイルスのパンデミックにより、バロンドールが開催されるのは2019年以来2年ぶりのこと。クリスティアーノ・ロナウド(合計5回受賞)とリオネル・メッシ(2019年で6回目の受賞)が賞をほぼ独占してきた時代が続いたが、フェレ編集長はC・ロナウドが抱える野心を明かしている。
「今のロナウドにはたった一つの野心がある。彼はメッシより多くのバロンドールを獲得して引退することを望んでいるんだ。私はそのことを知っている。選手本人に言われたんだからね」




