レアル・マドリーは18日にラ・リーガ第22節、敵地エル・サダールでのオサスナ戦に臨み、2-0の勝利を飾った。GKティボ・クルトワは試合後、FWヴィニシウス・ジュニオールに対して侮辱的な言葉を浴びせていたとして、エル・サダールの観客に苦言を呈している。
エル・サダールはスペイン屈指の熱狂が渦巻くとともに、相手チームへの侮辱も目立つスタジアムだ。今回の試合ではやはりと言うべきか、ヴィニシウスが標的になった模様。スペイン『DAZN』とのインタビューに応じたクルトワによれば、トルコ・シリア大地震 の被害者に黙祷を捧げている間にも、ブラジル人FWに侮辱の言葉が浴びせられていたという。
「黙祷の間、人々は彼のことを『…の息子』と呼んだ。『ヴィニシウス死ね』と歌った。父親が息子たちと中指を突き立てる光景があった」
「ここでの試合はいつだって激しいものになる。歌って応援する素晴らしいサポーターがいて、プレーするのに最高の雰囲気があるスタジアムだ。でも馬鹿げたことは止めるべきなんだよ。そんなものが入り込む余地はない」
ヴィニシウスにまつわる騒動については同選手の振る舞い自体に問題があるとも指摘されるが、クルトワはそうした意見に異論を唱える。
「ヴィニは良い試合を演じた。ゴールを決めなかったのは残念だったけどね。ヴィニシウスをいつも目を向ける必要なんてないんだ。僕が思うに、最初に人々を見ないといけない」
「子供が父親と一緒に中指を立てている光景を最初から見るなんて、悲しいよ。これは悲しむべきことだ。最初に目を向けるべきは、ほかの人たちのことなんだ」
「ヴィニはフットボールをプレーしているわけで、ときに熱くなって、何かしらの振る舞いを見せることもあるだおる。でも、問題は外部にあると思う。彼が精神的に集中していても、スタンドや相手の同業者たちがそうであることを許さない」
「それでも彼は、これからも重要なゴールを決めていくだろう」
なおヴィニシウスは試合後に『ツイッター』を更新し、「侮辱は続いているけれど……ダンスも続く……リヴァプールとの試合でまた会おう! アラ・マドリー!」と記している。
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