21日のチャンピオンズリーグ・リーグフェーズ第3節、レアル・マドリーは本拠地サンティアゴ・ベルナベウにボルシア・ドルトムントを迎える。前日会見に出席したGKティボ・クルトワは、前節リール戦を落としているだけに、勝利が必要と説いている。
「僕たちはチームにならなければいけない。チームのために犠牲の精神を発揮し、全力を尽くさないと。リール戦で敗れた後だし、ボルシアに勝利することは大切だ。僕もチームを助けるために自分の仕事をしたいと思う」
クルトワはまた、アトレティコ・マドリーとのダービー(1-1)で同クラブのウルトラスから無数のライターを投げ込まれた事件についても言及。アトレティコのディエゴ・シメオネ監督は「投げる者も挑発する者も罰せられるべきだ」と、マドリーのゴール直後にウルトラスの方を向いて得点を喜んだクルトワのことも非難していたが、同選手が恩師の発言に賛同することはなかった。
「彼の意見に敬意を表す。だけど、同意はできない。挑発についての僕たちの考えは異なっている。このテーマについて、これ以上意見はしたくない」
「失望を感じたかって? このテーマについてはもう話さない。僕はドルトムントとの試合だけに集中している」
「フットボールのスタジアムにウルトラスが存在する余地はあるか? 自チームを応援している人たち、少しのライバル意識を生み出す人たちについては何も問題ない。むしろ僕はそういったことを好んでいる。アドレナリンやさらなる意欲を生んでくれるからね。だけど、すべてはプレーをしている人間への敬意があってこそだ。暴力はいらないんだよ」
「選手とファンが少しやり合うのは、普通のことだと思っている。僕に対して何か叫んでも問題はない。暴力さえなければ問題なんてないんだ。人に打撃を与えようとする意思は、なくさないといけない」
クルトワはその一方で、相手との1対1で圧倒的な強さを誇る理由について問われ、次のように返答した。
「自分の秘密についても言いたくはないね。僕が試みている技術は、“自分を可能な限り大きくする”というものだ」
「時間を管理し、ストライカーの考えを的中させなくちゃいけない……。僕は2メートルを測って、両手と両足を広げる。ほとんどスペースが生まれないようにね」
また、自身から正GKの座を奪う意欲を公言しているアンドリー・ルニンとの競争については、前向きに捉えているようだ。
「ルニンのことをサポートしたいと思っている。彼は僕をより良い選手にしてくれる存在だ。僕は彼がいるにもかかわらず、なぜ自分がプレーしなければいけないかを証明する必要があるわけだ。こうした競争が、自分をさらに成長させてくれるんだよ」
「同様にフランや、昇格できそうなほかのGKたちのこともサポートしていきたい。簡単なことではないさ。でもルニンは素晴らしいGKだし、これからも僕たちを助けてくれるだろう」